今日は成人の日である。われわれが成人の頃は、1月15日と日時は決まっていたが、それもいまでは毎年1月の第2月曜日となった。私自身は浪人中だったために、のんびり成人式に出席する心の余裕はなかった。今年の新成人は121万人で過去最少だそうだ。近年少子高齢化の流れもあり、このままこの傾向は続いていくのだろうか。
亡父の13回忌に奈良から来てくれた長男と子ども2人が今朝元気に帰って行った。賑やかで楽しかったが、心身の疲れと望外の出費には改めて疲れを感じる。これも世の習いと言うべきであろう。
さて、今春上梓を予定しているノン・フィクション「南の島の日系人大酋長の波瀾万丈」に関して、昨年末に推薦文をお願いした前文化庁長官の近藤誠一氏から素晴らしい文章を送っていただいた。よく読んで下さり、母校のことにも触れた推薦の言葉で、有難く思っている。こうなるとぜひ販売面でも数字を上げないといけないと覚悟を新たにしている。近藤氏の言葉の中に「ラガーマン」のことを「ラガー」としているので、修正しても良いかと尋ねているところである。処女出版の際にも推薦文を書いて下さった小中陽太郎氏が同じように「ラガー」と書かれたので、理由をお話して修正をご了解いただいた。どうも一般には、スポーツ名の語尾に「er」を付してそのスポーツをプレイする選手のように誤解されがちであるが、ラグビーについては「ラガー」はラグビーの俗称で、正式には「ラガーマン」と呼んでいる。修正に異議はないものと思っている。
さて、そのノン・フィクションの大酋長の脇役として森喜朗元首相が登場するのだが、その森氏が2020年東京オリンピック大会組織委員会会長に推薦され、森氏もこれを受諾の意向との報道がなされ、近日正式決定されるということである。
会長は大会運営のための資金集めも大きな仕事で、そのため当初は財界の実力者が有力視されていたが、肝心の候補者から断られた挙句に国際的な顔の広さを買われて森氏にお鉢が回ってきたようだ。森氏もやる気満々であるが、現在76歳であり気になるのは6年後のオリンピックまで健康状態を保つことができるだろうかという心配である。いずれにせよ会長になられる以上精一杯頑張っていただきたいと思っている。