2441.2014年1月18日(土) どうなるのか。都知事選

 来る23日に告示され、来月9日(日)に投票日を迎える東京都知事選の様相がおかしくなってきた。細川護熙・元首相は、原発ゼロを掲げて立候補正式表明をする際に原発政策以外の政策も併せて発表する予定だったが、その政策がなかなか決まらないようだ。その一方で、すでに正式立候補を表明した宇都宮健児氏と舛添要一氏はいくつか政策課題を提起した。

 いま一部で話題に取り上げられているのは、細川氏には首相辞職の原因となった佐川急便から資金提供されたことが不透明だとの批判である。偶々猪瀬前知事が資金提供を受けたことから辞任せざるを得なくなったタイミングの悪さもあって、ここへ来てこれが蒸し返され改めて資金を返済したのかどうかが一部で問題視されている。

 一方、細川氏を応援する小泉元首相の息子・進次郎自民党議員の父親を遠まわしにかばったように受け取られた発言、つまり自民党の舛添氏への支持には大義がなく、自分は支持しないとの発言に対して自民党都議連は反発し、舛添氏を支持しないとの言動を差し控えるよう進次郎氏に要望した。それは反って進次郎氏には魑魅魍魎の中から解放し肩の荷が取れホッとしたのではないか。進次郎氏も素直に受け入れた。

 ただ、これは都合次第で党の結束を強調する自民党の方がむしろおかしいと思う。舛添氏は自民党に対して後足で砂をかけるように、自民党に未来はないと捨て台詞を残して去って行った。腹に据えかねた自民党は舛添氏を除名処分の重い罰を課した。普通ならこれだけ相手を非難し合ったなら金輪際関係修復は困難なところである。それが、自民党には候補者が見当たらないため、除名処分をひとまず棚上げし、舛添氏の知名度に縋っていとも容易く舛添氏支援へ回ったという。何とも節操のない話ではないか。

 こんな混乱した状態の中で、党利党略だけで大事な都政を任せられる知事が選べるのか疑問である。

 それにしても、舛添氏を支援しようという自民党も自民党だが、恥も外聞もなく旨い話なら自らの信念とか、矜持をかなぐり捨てて縋りつく舛添氏も舛添氏だ。新次郎氏が舛添氏には大義がないというのも理解できる。舛添氏には信念とかプライドなんてないのだから、都政を運営することなんかできる筈がないではないか。

 舛添氏への自民党支援は理解に苦しむが、これから細川氏が打ち出す政策次第ではまだまだ一波乱ありそうだ。

2014年1月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com