2448.2014年1月25日(土) 心配な安倍首相の外交オンチ

 安倍首相が22日ダボス会議で主要なメディア幹部を対象にした軽薄で無思慮な発言がイギリスをはじめヨーロッパ各国に衝撃をもって伝えられた。その安倍首相は昨日召集された通常国会で施政方針演説を行うや、今日慌しくインドへ旅立った。積極的な外交を行うのは良いが、立つ鳥後を濁して、苦情や不信感ばかり残されたのでは後始末が大変である。

 首相は何を話したのか。「今年は第1次世界大戦から100年目だ。イギリスもドイツも経済的な依存度が高く、最大の貿易相手国だったが、戦争が起こった」と相手陣内で迂闊なことを言ったものだ。この発言が場違いで的を射ていないことぐらい分らないのだろうか。世界のトップ・リーダーでこんな軽率な発言をするのは、安倍首相を措いて他にはいないだろう。外国に対する発言は充分過ぎるほど気を遣ってもまだ充分とは言えないということを認識すべきであろう。それがどうして後から後から外国が首を捻ったり、刺激する軽率な言動に及ぶのだろうか。また、それをなぜ周囲の誰ひとりとして首相の暴走を止められないのだろうか。

 反対の声を無視して靖国参拝をしたり、ヨーロッパ人に対してナンセンス発言をしたり、この調子では、今後どんなポカを仕出かすか分らない。アメリカもハラハラしながら日本の行動を見守っている。

 いまlのところアベノミクスで経済がまずまずの成果を上げていることに有頂天になって、私のやることは正しい、或いは私が考えることはすべて正しいので、皆私に従ってほしいと言い出さないか心配である。7年前には無様な身の引き方をしたが、すっかり忘れていまでは思いあがっている。やはり本質は当時と同じく未熟そのままであると思う。今後努力次第で少しはすべての面でレベルアップするにしても、本質はお坊ちゃんの域を出ることはないと思う。

 心配である。自民党1党独裁傾向のある政界に安倍氏に替わる強力なライバルが出てこないだろうか。さもなければ、安倍外交は今後世界中で警戒され、いずれ日本を窮地に追い込むことは間違いない。

 出でよ! 安倍氏に代わる外交感覚のあるトップリーダー!

2014年1月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com