5447.2022年7月20日(水) タリバン・イスラム原理主義の不条理

 約1か月ぶりの定期健診で東京医療センターの膠原病内科担当医に診てもらった。最も気になっているのは、最近体重が減ってきたことで、今月6日の61㎏を頂点にじりじり減り続け、この6日間はずっと59㎏台である。今回も医師は原因が分らないので、来月受診予定の慶應病院の人間ドックで担当医によく相談するようにと言われたが、どうもすっきりしない。人間ドックでは、最近のあらゆる健康チェックの数値を整理して、とことん相談してみたい。

 今日もコロナ新規感染者の勢いが凄まじい。これまで全国で最多11万人台だったところへ今日過去最多の15万人以上に一気に発症者が増えた。大阪では東京を凌駕する2万人を初めて超える感染者が出たように30府県で過去最多という結果だった。完全に第7波に入っているが、その割に政府は、厳しい行動規制を求める考えはないようだ。26日の第4回目のワクチン接種を受ける予定であるが、それまで充分気を付けなければいけない。

 さて、ウクライナ戦争に世界の目が移っている間にも、昨年復活したアフガニスタンのタリバン政権も原油高や、熱波で苦しんでいるようだが、今朝の朝日新聞にタリバン政権の報道担当幹部への興味深いインタビュー内容が報じられていた。平素からイスラム原理主義を押し付けているタリバン政権の考えは、必ずしも絶対的に教義に固執し過ぎて譲歩を認めないということでもないことが分った。一般的に性的搾取、不貞行為、飲酒、汚職、薬物使用は認めず、礼拝や女性が顔を覆うブルカを着けることを善の行いとしている。その幹部は意外にも女性には学ぶ権利があると言い、学校は再開されるべきと言い、女子にも教育を受ける権利を与えたいとも言っている。どうにも理解出来ないのは、女性がひとりで外出を許されるのは、身内の男性が付き添えば3日間に78㎞以内なら可能である。男性のあごひげは絶対伸ばさなければならないが、髭の薄い人や少ない人にも厳しいらしくひたすら伸ばすことを奨励しているようだ。いかに特殊なタリバン的イスラム教とは言え、人間の行動をそこまで制約することが、果たして人を救う宗教として正しいしきたりなのか疑問である。

 一般論として、大きな男女格差、すべて男が権限を持ち女は従うだけ、女は家に引きこもりひとりで外出出来ない、女性は働けない、男は妻を4人まで娶ることが出来る、女性に教育の機会を与えない、等々のルールは、他の民主国家の人びとにはとても理解し難いと思う。あまりにも現代離れしてとても他の世界では受け入れられないだろう。

 それでいてタリバン幹部は、経済苦から日本やロシアをはじめ諸外国へ涙ながらに援助を希っている。諸外国が納得できる民主的な条件が揃って、初めて援助や支援をアピール出来るというものだ。残念ながらタリバン・イスラム政権には、自分たちの流儀で政治を行い苦境の事態に立ち至った時には、他国にサポートを期待するというのでは、あまりにも虫が良過ぎるのではないだろうか。それでもあの頑ななタリバンですら、世に言われている男尊女卑の制度は、金科玉条と言えるものでもなさそうだと知り、ホッとしている。

2022年7月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com