5442.2022年7月15日(金) 国内コロナ感染者は累計1千万人に

 新型コロナウィルス感染拡大は一時収束へ向かうかと期待を抱かせたが、その後リバウンド傾向を示して衰えを見せるどころか、むしろ以前より感染が急拡大している。今日は2月初め以来の10万人以上もの新規感染者が出た。感染者数の累計は、遂に1千万人に達したという。全国民の12人にひとりが感染したことになる。観光業に対する影響が大きかっただけに、国の全国旅行支援計画は延期されることになり、旅行業者や観光バス会社を落胆させている。厚労省も効果は限定的であっても、60歳以上の高齢者の4回目のワクチン接種拡大に力を入れるとしている。そんな矢先今日世田谷区から4回目のワクチン接種券が送られてきた。早速電話で26日に接種の予約を済ませた。

 今の様子からするとコロナ禍が終息するには、まだ相当の時間がかかりそうだ。わが人生も終盤になって憂鬱で不自由な空気に悩まされ、人生の一部を奪われたような寂しい心境である。

 さて、今日は日本共産党が誕生してからちょうど100年になる。日本の風土と国民性には少々馴染み難く、抵抗がある政党であるかも知れないが、日本で一番歴史がある国政政党である。最近では党勢がやや沈みがちで選挙の獲得票数や、党員数、機関紙「赤旗」発行部数の減少、などやや勢いが衰えている。過去に政権を獲得したことがないため、政権政党としての実行力に疑問を抱かされる面があるのは止むを得ないが、共産党が主張する憲法改正反対、戦争・核兵器反対、男女賃金格差是正、消費税減税などや、日ごろの活動ぶりは、他の政党が主張しているスローガンよりよほど筋が通っている。真摯に国民目線で政治を考えている真面目な政党だと思う。誤解され勝ちなのは、帝国主義、覇権主義的な国策を進めるロシアや中国が、共産主義という言葉を自己流に都合よく使用するため、両国との関係性に疑問を持たれ、日本共産党にとってマイナスになっていることである。

 日本共産党は、海洋進出を過激化させている中国共産党に対して、三行半を突き付けて今では関係を絶っている。にも拘らず、何かと身勝手な中国政府との関連を追及されるのは極めて不本意であろう。共産党という党名が良くないとの声もあり、党名を変更することを検討してみてはどうかと言われもする。この点について今朝の朝日でも「党名が党勢伸び悩みにつながっていると長年指摘されてきた」と書かれている。これに対して志位委員長は、「理想と結びついた名前で、今後100年もこの名前で戦い変更する気持ちはない」と応えている。一足飛びに政権獲得までは望んではいないが、良識ある共産党がもう少し議員数を増やして党勢を拡大すれば、日本の政治はもっと良くなるのではないかと思う。

 ところで、政治家の職場放棄と言えば、先頃国内の混乱を放ったらかしに自国スリランカから国外へ脱出したラジャパクサ大統領が話題になったばかりである。イタリアのドラギ首相が今日辞表を提出した。先日イギリスのジョンソン首相も辞表を発表した。2人の首相はラジャパクサ大統領の脱出のような行動こそ取らなかったが、飛ぶ鳥跡を濁さずとは行かず、後継者争いにひと悶着ありそうだ。イギリスでは、すでに同保守党内から8人が手を上げたが、ほとんどが現職閣僚でジョンソン首相を批判し、中には要職を辞任した候補者も何人かいる。党内で第1次、2次党首選が行われ、42歳でインド系のスナク前財務相がトップに立っている。今週中に2人の候補者に絞った末、郵送による党員投票を実施して、9月5日までに次期新党首が決まる。ウクライナの強力な支援国でもあるイギリスのリーダー選には、国際社会からも大きな注目を集めている。

2022年7月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com