2475.2014年2月21日(金) いよいよ危険水域に入ってきた安倍首相

 昨日2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長・森喜朗氏の女子フィギュアSPで浅田真央選手が転んだことに関する発言が物議を醸したが、幸いおちょくられた当の浅田選手は前日の失敗にもめげず、16位から今朝のフリー演技で挽回して6位に入賞した。昨日のスキー・フリースタイルのハーフパイプで銅メダルを獲得した小野塚彩那選手とともに明るい話題で締めた。

 まもなくソチ・オリンピックは閉会となるが、オリンピックの外の世界では暗い話題が多い。ソチ近くのウクライナでは先日来政府当局と反対派の対立からデモが繰り返され、僅か最近3日間で死者が77人にも上っている。タイ、パキスタン、ベネズエラでも死傷者を出すデモが発生している。

 バリ島沖でダイビング中に遭難した日本人女性の事故については、ダイビングに付き添っていたボートの船長が、女性たちが海底へ潜っている間に持ち場を離れ、それが遭難につながったとして船長が逮捕された。

 国内では、大雪の影響により関東4都県で500世帯近い家族がいまなお孤立している。

 誰がやったのか、東京都内の公立図書館で「アンネの日記」280冊以上が破られていることが判明した。どういう人物がこのような悪さをやったのか、意図的な悪意を感じる。福島第一原発の汚水がまた溢れて処理が後手に回っている。東電の不注意が大きな原因らしい。これでは原発再稼働派がいくら安全には十分配慮したうえで再稼働すると言ったところで、その言葉はまったく信用できない。

 一番気になるのは、最近の安倍首相の国家主義者への突っ走りぶりである。集団的自衛権で憲法解釈の変更を閣議決定で決めるなどと口走り出した。「最高責任者は私自身」と言ったり、少し自信過剰気味である。世間知らずの腕白坊主が言っていることと変わらない。国内ばかりでなく、海外からもその姿勢は不安視されている。イギリスのフィナンシャル・タイムス紙が「アメリカ、自ら望んだはずの安倍晋三に後悔」とコラムに書き、「アメリカからの何十年にもわたる催促の末に、安倍氏は防衛力の増強や『安保ただ乗り』体制からの脱却に意欲を示しているが、いまやアメリカは不安を抱き始めている」と指摘している。フランスのル・モンド紙は「安倍首相や側近が挑発的な言動を重ね、軍国主義時代の歴史を書き改めている」との反応である。中国、韓国からはもちろん、アメリカ、ドイツからも極端な右傾化と軍国主義への歩みが警戒され出した。

 自民党はこのまま安倍首相を放っておいても良いのか。同じ連立与党の公明党は何のアドバイスも注意もしないのか。危険な風が吹いてきた。

2014年2月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com