長男の家内の父親がここ数年患っていた癌で先月13日に亡くなったが、生憎翌日が何十年ぶりという大雪のため通夜、告別式には参列できず、今日お別れの挨拶に家内ともども実家を訪れた。山深い土地なので交通が不便で、先日の大雪の際もこの地域、奈良県吉野地方は積雪が多く、大分交通の足が乱れたという。とにかくお別れもしていなかったので、気にかかっていたが、何とかお別れを言うことができて家内ともどもほっとしたところだ。
長男が昨年大阪へ転勤となって奈良県生駒市に一家を構えており、幸い車で妻子と一緒に近鉄・橿原神宮前駅まで出迎えてくれた。山の中の実家ではあったが、何とか予定通りスケジュールをこなすことができた。
朝早く自宅を出て新幹線で京都へ向かい、近鉄特急で橿原神宮前へ、そして長男家族とともに吉野まで1時間余をかけて訪れ、再び同じルートを戻った。慌ただしいスケジュールだったが、日帰りで所期の目的を果たすことができた。
久しぶりに3人の孫にも会えてまあ良かったと思っている。中学2年生の男の子は割合英語の成績が良いようなので、来春無事目指す高校入試に合格できたら、高校入学前に英語圏の海外へ連れて行ってやると約束してしまった。孫も喜んでいたので、入学のご褒美に外国人を知り生の外国を知ってもらいたいと思っている。
亡くなった長男の義父は、堅実に建築業を営み娘3人を嫁がせ、長男の3人の子を含め7人の孫に恵まれたが、孫たちをよく可愛がっていたようで、今年の正月には入院先の病院のベッドの上に7人の孫が一緒に乗っている写真を見せてもらった。孫たちの祖父を慕う手紙も読ませてもらった。マレーシアに嫁がせた長女が正月に里帰りしてからそのまま両親の許から離れず、面倒を見て父亡き後も甲斐甲斐しく母親の面倒を見ている。いずれ家族の待つクアラルンプールへ戻らなければならないが、今日もお経をあげに来られた菩提寺の住職をもてなしていた。家族は義父を敬い姉妹仲良く暮らしている姿を考えると、心残りではあったろうが息子の義父にとっては悔いのない生涯だったのではないかと思った。心よりご冥福を祈っている。