小田急社友会から毎月丁重に会報を送ってくれるので、最近の会社の様子がある程度分かって有り難く思っているが、その中に慶弔行事や、訃報が掲載されている。今日受け取った会報で偶々訃報欄に同期の牧野博保くんの名前が載っているのを見てびっくりした。ショックである。
昨年10月に大学卒業50周年のお祝いに大学から、日吉で行われた春の入学式と秋恒例の連合三田会に招待されたが、その連合三田会の場で久しぶりに牧野くんと会って立ち話をしたところだった。その際今年予定している拙著の出版記念会でビデオ撮影してほしいと依頼し、引き受けてもらっていた。ところが、今年の年賀状で大けがをしたので、今年中の活動は難しいと書き加えられていたので困ったと思っていた矢先である。
早速奥様にお悔やみの電話をしたところ、亡くなったのは怪我が原因ではなく、脳梗塞ということだった。怪我はリハビリ中で快方に向かっていたそうで、安堵していた折に思いがけなく脳梗塞で倒れ、5日後に亡くなったと聞いた。ビデオを撮ってもらう相手はまた探さなければいけないが、牧野くんがプロはだしだっただけに後釜が簡単に見つけられるだろうか。それにしても同期生の突然の逝去は悲しく、寂しい。大卒者同期入社13名のうち、2名が中途退社して残る11名のうち、すでに3名が亡くなった。同期社員全員が仕事から退いて最近ではお互いに会うこともなくなった。時代の流れではあるが、寂寞の思いは消えない。
さて、出版ニュース社の清田義昭社長から電話をいただいた。拙著の発行元を紹介していただけることになって、拙著の内容に合い、積極的な出版社を紹介してもらえるよう調整してもらっていた。今日出版社の名前を教えてもらった。大手出版社ではないが、「㈱現代書館」と伺い、堅実な出版社で良かったと有り難く思っている。まだ内容を膨らませたり、或いは削除したり調整する個所が残されているが、漸く出版元が決まってほっとしている。
この数日は内容を膨らませるべき当の主人公大酋長について、彼が島民に送った手紙の翻訳で苦労している。大酋長の人間性を表す一文で貴重な資料であるが、A4判用紙4枚にびっちり書きこまれ、すべて大文字で書かれ、文章の切れ目が分からず、英文も通常あまり見られない文体で翻訳に頭を捻る個所が多い。これを明日辺りにはまとめて、全体文の中にうまく溶け込ませてバランスの良い文章にしたいと思っている。まぁまもなく脱稿というふうにできると考えている。