2503.2014年3月21日(金) 2014年度一般会計予算は過去最大

 昨日2014年度一般会計予算が参議院を通過して成立した。95兆6121億円大型予算である。加えて2月に成立した今年度補正予算の5.5兆円を加えると、実に100兆円を超える高額予算である。

 大学へ入学した1959年度予算が1兆4192億4800万円だったことを考えると気の遠くなるような巨額の予算である。ざっと70倍になる。入学早々「経済原論」の授業で安川正彬講師(後教授)から、経済学を学ぶ経済学部の学生としては国家の予算ぐらい知らなくては話にならないと言われ、以降ことさら一般会計予算に関心をもってきた。ただ、数字を覚えるのは歴史の年号と同じように難しく、語呂合わせでもしないと覚えられない。1959年度の予算は「イッチョウヨイクニヨハヘイワ」と記憶した。来年度の語呂はどうなるだろうか。

 新年度の予算は過去最大の膨張予算で、一番気になるのは、国の借金が益々増えて財政健全化は掛け声ばかりで一向に前へ進まないことである。ましてや国の歳入は税収が50兆円で、まったく足りず不足分は国債を発行して賄う。当然借金ということになる。すでに1千兆円を超えた借金は、先進国の中で最大であり、IMFも不安視している。このまま突き進めば国の財政が破たんすることは目に見えている。だが、政治家は私利私欲・党利党欲のため財政健全化は口先ばかりで誰も手をつけようとしない。利権政治家の暗躍と誘導で地元の公共事業費を増やしたが、逆に人手不足のため工事ができないというお粗末ぶりである。

 国をバランス良くリードすべき政治家が、目先の欲に目がくらみ、利益誘導政策しか提言できず、行えない。アベノミクスという言葉に浮かれて、厳しい財政には目もくれず、大判振る舞いで国は借金大国になる。もう少し国の財政について真剣に議論して、国の借金を減らす健全財政に近づけることはできないだろうか。

2014年3月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com