折角桜が咲き綻びているのに、今日は雨と風が強く春の嵐となり、桜が散ってしまうのではないかと心配になった。その中を妻と帝国ホテルへ昼食に出かけた。伝統的なフランス料理の‘La Brasserie’でホテル自慢の直営レストランだ。コンソメ・スープが特に味が良く旨いと感じたので、ウェイターにお世辞も込めて「おいしいですね」と言ったところ、そのウェイター富山氏の応えが良かった。
「総料理長の村上信夫が自信を持って料理していますから、絶対他には負けません。私はここに
35年務めていますが、その点は自信を持って言えます」ときた。その心意気や良し!
高級レストランはほとんどが自分の店の料理に自信を持ってお客にサービスしているのだろうが、それにしてもこのレストランも大した自信だと感じ入った次第である。少し値は張るが、偶には格調高いレストランで食事を楽しむのも良いものだ。
さて、昨日の本ブログに習近平・中国国家主席とメルケル・ドイツ首相の会談の内容について触れたが、語った場所に誤解があったようだ。習主席が語った内容は、メルケル首相との話し合いで述べられたものではなく、習主席がベルリンの講演で語った内容だった。流石にドイツでもパフォーマンス過剰の習主席の言動が彼らの宣伝に利用されるのを危惧したのか、ホロコースト記念碑の視察を打診されたドイツはやんわり断ったようだし、メルケル首相との会談でも傲慢な習主席も日本批判を控えたという。ドイツの大人の対応には、いつも反日言動を強硬に繰り返す中国も自己主張を諦めたようだ。
ただ、習主席はベルリンの講演で日本の侵略戦争で中国人35百万人が死傷し、南京大虐殺では30万人以上の中国人が殺されたと強く日本を非難した。この犠牲者の数はどんどんエスカレートしている。これに対して日本政府は、中国が誤解も交えて相手国の悪口を第三国で発信することを批判している。
今のこんな状況では当面日中対立は氷解しそうもない。残念なことである。尖閣諸島問題を非難しようという中国側の言い分は分からないでもない。それにしても子どもの教育では他人の悪口を言うことは止めましょうと常々言っている。他国の悪口ばかり言っている中国や韓国は、自らの過去の言動も振り返ってもう少し大人になれないものだろうか。