2514.2014年4月1日(火) 研究者小保方晴子さんと血の通わない理化学研究所

 1月にイギリスの科学雑誌ネイチャーに万能細胞考えられたSTAP細胞について論文を発表し、一躍時の人となった理化学研究所のユニット・リーダー、小保方晴子さんとその論文について、今日理化学研究所が記者会見して、小保方さんを厳しく指弾した。約300名の記者団を前に調査委員会と野依良治理事長以下理事らが2回に分けて、最終調査報告をした。

 この中で小保方さんは研究不正行為をしたと決めつけた。実験画像を切り貼りした行為を改ざん、博士論文と酷似した実験画像を使った行為は捏造と認定し、データの信頼性を根本から壊す危険性を認識していたとして研究者として未熟であると、小保方さんをぼろくそにけなして論文の取り下げを要請し、改めて処分を検討する考えを明らかにした。

 これに対して小保方さんは驚きと憤りを表明し、改ざんも捏造も否定し、理化学研究所に対して不服を申し立てるとコメントを出した。

 小保方さんの論文の作成過程や、理化学研究所の内部事情は複雑で分からないが、論文よりこの現象を傍から見ていて小保方さんが孤立無援に陥っているとしか思えない。若い人を指導し、育てる責任を持つ研究組織として、理化学研究所は若い研究者に冷たいのではないか。誰一人として彼女に寄り添い、サポートしようとする姿勢がまったく見られない。こういう事態に陥ったのも、それを組織としてバックアップできなかった理化学研究所にも責任がある。にも拘わらず、すべて一研究者のドジな研究行為と糾弾するばかりである。実際組織にいるのは人間的におかしい人ばかりではないか。人の気持ちが分からない人たちで組織を運営しているから、一旦火事が起きるとまともに消化活動ができず、延焼させてオロオロするばかりである。

 こういう冷酷な研究所では若い研究者がこれからも新たな研究に力を注いでいくことはできないのではないか。小保方さんも反省するべきは反省して、謙虚に第一歩からやり直した方が良い。

 だが、日本国内では再起をするには障害が多すぎるようだ。思い切ってアメリカへ渡って研究生活に没頭した方が、彼女を成長させるだろうし、すっきりした、幸せな人生を送れるのではないかと思っている。

 理化学研究所という組織はあまりにも冷たい。敢えて言えば、気のきいた人間が研究に打ち込める場所ではない。

2014年4月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com