今日もまた訃報を受け取った。小田急電鉄へ同期入社した足立慶郎くんが先月20日に亡くなったと従弟で喪主の方から亡くなるまでの短い闘病の様子を書いたハガキをいただいた。やるせない気持ちになる。彼は大学も同じだった。最近は入退院を繰り返していて、昨年12月に緊急入院して3カ月闘病した末に安らかに黄泉の国へ旅立ったとハガキには認められていた。約10年前に彼はホテルを、私は旅行会社を辞めたが、その前後からお互いにあまりコミュニケーションを取れなかった。拙著やエッセイを掲載した小冊子を郵送しても、またちょっとした連絡をしても年賀状以外あまり積極的に連絡してくるようなことがなかったので、体調が悪いのではないかとちょっと気にはなっていた。
2月に同期入社の牧野くんが脳梗塞で突然亡くなり、ショックだったが、改めてまたひとり冥界へ旅立ってしまった。寂しい気持ちは拭えないが、これも運命だと思って諦めるより仕方がない。彼は生涯独身を通したので、家族がいないが、それは彼の生き方であるから彼なりに納得はしているのだろう。
それにしても親しい友人がひとり去り、ふたり去って段々寂しくなる。同期生もそういう年齢になったということだ。牧野くんも、足立くんもストレート入学だったので、2年浪人した私より2歳若い73歳である。2日に亡くなった竹内謙元鎌倉市長も同じ73歳だった。最近亡くなった3人の友人は揃って同じ年だった。まだ早いのではないかとつい思ってしまう。
最近はほとんど同期生と会うことはなくなったが、一度寄り集まって思いのたけをぶちまけてみたいと思っている。
足立くんのご冥福をお祈りするばかりである。
さて、金に汚い政治家のやることなので、今更何をとの気持ちがないわけではないが、今日「みんなの党」の渡辺喜美代表が辞任を発表した。誰が聞いても首を傾げる金の貸し借りである。代表は、ある会社の会長から選挙前に2度に分けて計8億円もの大金を借り入れていながら、個人的に借り入れしたもので政治資金規正法にも、公職選挙法にも違反しないと強弁していた。しかし、依頼したメールには、選挙資金として借りたいということがはっきり書かれていた。法律に定められた申告を記載していないので、明らかに違反しているではないか。党内からも辞職を求める声が出て、代表も四面楚歌に陥り、ついに観念した。だが、今日の会見では開き直って借りた金は妻の口座に置いていたとか、すべて利息を付けて返済したので、法律には一切抵触していないと性懲りもなく強気の弁を語った。
まったく悪いことをしたとの意識がなく、党内に迷惑をかけたから辞めるという、いつもながら政治家のずるい言い逃れである。渡辺氏は代表を辞任することで一件落着とこの件を幕引きしようとしている。国民を代表する国会議員としてのモラルがまったくなく国民を騙していた。つべこべ言わずに議員を辞職すべきであると思う。検察当局は本件を厳しく追及して徹底的に調査してもらいたい。
いつまで経っても一向に懲りずに、金と離れられないのが政治家と決めつけられては政治家としても不名誉この上ないのではないか。好い加減に目を覚ましたらどうか。