5374.2022年1月28日(金) コロナは今世紀のペストか?

 今日も新型コロナウィルス感染拡大の勢いは増すばかりである。全国の新規感染者は、初めて8万人を超えて81,811人だった。東京でも4日連続で過去最多の17,631人、大阪でも初めて1万人を超える10,013人だった。このため懸念されていた医療現場が危うくなってきた。濃厚接触者を最初の内は14日間隔離と決めていたが、そのための医療従事者の人出や施設が追い付かず、その後14日間を10日間にしたと思ったら、今度はこれを7日間にするべく検討に入った。東京都では保健所や看護師が自宅療養者に実施している健康観察の対象を入院の可能性のある人と基礎疾患がある人、そして50歳以上の人に絞り、50歳未満の自宅療養者は自分で健康観察をしながら、体調に変調を来したら電話で相談することになるようだ。これでは、コロナはおろか病気になるわけにいかない。

 こんな狭苦しい世の中になり、経済活動も低調になりつつあるが、異変もあるようだ。自宅に引きこもり状態の人が多くなったせいで、デパートの売上は減少しているが、日常の生活必要品や食料品を扱っているスーパー・ストアやコンビニは反って販売実績は上がっているようだ。その中で物価にも大きな変化が表れている。その典型は、ガソリン料金の値上がりである。1㍑当たり170円を超えたら、政府がその超過分を補助するような話が出ているようだ。その一方で、食品や日用品の値上げに対しては現状では打つ手がない。家庭にとって最も大事な電気、ガス料金が上がったのを手始めに、原料高が原因で醤油、ハム・ソーセージ、マヨネーズ、冷凍食品などが軒並み値上がりしている。

 このコロナ禍には、先行きの展望が見通せないことから誰もが困惑している。今日までに世界中に3億6千万人の感染者と560万人の死者を出している事実と、今なお新規感染者の発症が止まらない状況を考えると、どうしたら良いのか解決策に行き着かない。

 病気の流行と言えば、14世紀にヨーロッパで大流行した黒死病と呼ばれたペストに思いが至る。医療が充分整備されていなかった時代のことでもあり、当時ヨーロッパの人口の1/3が命を落としたと言われている。そんなパンデミックにならないことをひたすら祈るばかりである。我々としては、3度目のワクチン接種を受けてソーシャル・ディスタンスを保つより身を守る手段がない。国民の間では1回目ワクチン接種した人は80%、2度目を接種した人は78.5%だが、3度目の接種を受けた人は僅か2.5%しかいない。それでも感染しやすい高齢者の3度目のワクチン接種率は21.5%だそうだが、すべての人が早く3回目のワクチンを接種してもらいたいものである。

 それにしても、まったく嫌な時代になったものである。

2022年1月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com