先週民放テレビで放映された東宝映画「連合艦隊」を録画して、今日ゆっくり観賞した。1981年製作の3時間弱の長編物で、森繁久弥や戦時中映画「加藤隼戦闘隊」で主役・加藤建夫戦隊長を演じた藤田進ら懐かしい俳優さんが大勢出演している。あらすじはある程度見当がつくが、偶々連合艦隊基地があったトラック島を舞台にしたノン・フィクションを書き終えたところなので、参考にする点があるのではないかと考えて観てみた。
ストーリーとしては、真珠湾攻撃による太平洋戦争開戦、ミッドウェイ海戦、ソロモン海戦、山本五十六長官戦死、戦艦「大和」の出撃・沈没などを軍人家庭の挿話を交えながら話を展開している。ただ、海軍軍令部と現場の艦隊司令部の意見の不一致や、両者の主体性の取り方などについてはあまり知らなかった。
いま世界を見渡しても戦火の途絶えている所を探す方が難しいくらいである。世界から注目されているウクライナ東部で親ロシア勢力の武装勢力が政府機関や治安機関の建物を占拠し、ウクライナ政権は時間を切って彼らを排除すると宣言した。これに関連して国連安保理事会は緊急会合を開いたが、ロシアと欧米諸国との対立が激化する一方である。
内戦状態が続くシリアでは、再び化学兵器が使われたとアサド政権と反体制派がお互いを非難し合っている状態である。
一旦刃を交えると簡単には矛を収めるということができない。何とか人間の知恵を反戦の方向へ向かわせることができないものだろうか。
さて、金曜日に政府は新エネルギー基本計画で原発再稼働を示したが、心配されていた事故がまた起こった。汚染水200トンが別の建屋内に入り込んだことが分かった。その原因も分からず、気がつくのも遅かった。事故が起きないことはあり得ない。それでも政府は強引に原発計画を推進しようとしている。電力不足を原発以外では補えないと考え、国民の生命なんてどうなっても好いと考えているように思えて仕方がない。政府は国民の生命と電力とどっちが大事だと考えているのか。