2536.2014年4月23日(水) オバマ米大統領、国賓として来日

 アメリカのオバマ大統領が国賓として3度目の来日をした。数日前から厳しい警戒態勢が取られ、今日は警視庁では1/3の職員を警備に割いているほどである。アメリカ大統領の外遊としては夫人を同伴していないのは珍しい。

 1979年秋シンガポールの当時のリー・クアン・ユー首相が2度目の来日をした時、レジャーで箱根までロマンスカーを利用するので打ち合わせしたいと外務省から話があり、何度か話し合いをした後箱根湯本まで首相に同行したことがある。その時外務省職員から、リー首相は2度目の来日だから国賓ではなく、「国賓待遇」で迎えると話していた。それが、今回のオバマ大統領は3度目で夫人を伴わずとも国賓だそうである。それに宿泊も迎賓館ではなく、都内ホテルだという。どうもいつもと違うような印象を受けるが、表面上はともかく水面下では日米の連携がスムーズには行っていないのではないか。

 オバマ大統領は明後日旅客船沈没事故の対応でてんやわんやの韓国へ向かい、その後フィリピンへ向かう。日米はアジア太平洋地域での日米同盟の重要性を確認し、「力による現状変更に反対」として中国への牽制を行う。

 問題なのは現在交渉が行き詰まっている環太平洋経済連携協定(TPP)で、今日まである程度合意点に達している筈だったがまとまらず、オバマ大統領訪日記念のお土産とはならなかった。TPPは双方の主張にまだ大きな開きがあり、かなり時間がかかりそうだ。特に牛肉の輸入関税が38%という高い壁になっており、これをアメリカから1桁を要求されている。しかし、国内の酪農農家の強い反対で中々核心へ進められず大筋合意は困難の模様だ。まだまだ先行きは見通しが立たない。

 さて、今日23日は、かの劇作家シェークスピアが生まれてちょうど450年である。1564年4月23日に生まれ、1616年4月23日に亡くなった。受験勉強の余得であろうか、「人殺し(1564)に生まれ、いろいろ(1616)あって死んだ」「誕生日と命日が同じ4月23日」ということである。これをストラットフォード・アポン・エーボンにあるシェークスピア博物館のスタッフに披歴して感心されたことを懐かしく思う。

2014年4月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com