5239.2021年9月15日(水) ガタガタのアフガニスタンの国情

 今日9月15日は、以前「敬老の日」と呼ばれていたが、今ではそれは9月第3月曜日に変わった。実は、今から53年前の今日高輪プリンスホテル「現グランドプリンスホテル高輪」で妻とお見合いをして、翌年5月に結婚することになった。その意味では我々夫婦にとって、夫婦生活スタートの日となったとも言える。

 アフガニスタンでタリバンが政権を握ってから今日でちょうど1か月になる。最近アフガニスタンに関する情報がやたらに流れてくるが、それはすべて国の政権を奪ったタリバン情報を含めて好意的なものはほとんどない。アフガンについては人並み以上に関心を抱いていたが、あまりにも知らないことが多い。経済、文化、科学技術などが発展した現代社会において、その発展の礎として民主主義社会は必須の条件と考えられている。だが、アフガンにはそれらのベースがなく、極端なイスラム原理主義がすべての面で優先されている。社会の構造がきちんと固まっていないのだ。タリバンの権力者が、己の思うように権力を揮っているという印象が強い。イスラム原理主義にしても、イスラム教のひとつの宗派と見られがちであるが、他のイスラム諸国のそれと比べてもとても宗教と言えるようなものとは思えない。自分たちの思い通りに事を成すための行動を聖戦(ジハード)と絶対視して反対する人々に残虐な殺害も辞さない。イスラム教の戒律を特別視するが、女性を差別し、女性を家内に閉じこめて家の外へ姿を見せないようにし、女性に教育や就労の機会を与えない。人間扱いしていないのである。

 とにかく「学生」を意味するタリバン政権は復活したが、国家という形態をまるで成していない。しかも日本の2倍近い荒れ果てた国土に、日本の3分の1の人口を養っていける産業の基盤が見えないのである。そして国をリードすべき政治家たちが権力争いに血眼になっている。さらに、この人権も民主化も見られないイスラム暴力国家に対して、国際社会が支援の手を差し伸べようとしないことが致命的である。このままの状態が続けば、国を抜け出し外国で生活しようという人々が現れるのも当然である。国内に残るのは老人、子ども、女性など弱者に、権力にしがみついているタリバン一派だけになる。

 ついては、昨日の本ブログに中国の新型コロナウィルス死者が異常に少ないことを指摘したところ、妙な話だが、昨日中国でひとり死者が出た。約70日間にコロナ死者が僅かひとりというのが、世界的な増加傾向から考えてフェイクではないかと考えてしまう。今後この出典であるジョン・ホプキンズ大学の資料を信用しても良いのだろうか。

 さて、一昨日に続いて北朝鮮がまた長距離弾道ミサイルを発射し、日本の排他的経済水域内へ着弾した。菅首相は、「我が国と地域の平和と安全を脅かすものであり、言語道断だ。国連安全保障理事会決議に違反しており、厳重に抗議するとともに、強く非難する」と述べた。毎度他国に迷惑をかけることを楽しんでいるかのような金正恩・朝鮮共産党総書記だが、最近の映像では、大分痩せてスマートになり、髪型も変えて別人のようになった。アメリカのテレビアナもそう述べていたが、どうも別人ではないかと思える節もある。実際のところはどうなのだろうか。もし仮に道化だったら世界を欺く悪ふざけである。

2021年9月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com