5238.2021年9月14日(火) コロナ・ワクチン接種進展と北朝鮮ミサイル試射

 相変わらずの新型コロナウィルス騒ぎだが、ワクチン接種が着実に行われ、一昨日時点で2回目の接種を終えた国民の割合は50.9%となった。接種の機会に恵まれた65歳以上の高齢者が88%と高い割合であるのに引き比べて、65歳未満で2回接種を終えた人は29.5%で、特に若い人の感染が急増している時期でもあり、政府は若者の接種の機会を出来るだけ多く設けて接種率の向上に注力している。順調に行けば、今月末には2回目の接種を終える人の割合が、6割を超えるとの見通しが立った。

 今日東京株式市場で日経平均株価が一時350円近く値上がりして30,700円台に達して実に31年ぶりの高値をつけたが、ワクチン接種の進展がその要因のひとつと言われている。

 幸いこのところ新規感染者数は漸減傾向である。気を緩められないのは、重症患者が増えていることと、希望通りに入院出来ず、自宅療養せざるを得なくなって自宅で亡くなる人が増えたことである。日本人の死者も少しずつ増えているが、その一方で一向に死者が出ない国もある。これまでも本ブログに書いたが、その不可思議な国は中国である。あくまでジョンズ・ホプキンズ大学の資料に基づいているが、中国では今年7月4日以降2か月以上に亘って、ただのひとりも死者が出ていない。昨日現在、世界中で死者の数は、463万人である。感染者に至っては、2億2千万人である。然るにコロナ発症の地とも言われる中国でこれまでの死者が、たったの4,848人で感染者は10万7千人である。いくら防止対策が成功したとしても、世界一多人口の国という視点から考えても、中国が公表するこの数字はとても信じられない。

 さて、昨日北朝鮮中央通信は、11、12日の両日に新型長距離巡航ミサイルの試射に成功したと報じた。発射されたミサイルは、1,500㎞先の標的に命中したという。その範囲には北海道の東部一部を除く、日本列島がまるまる入る。日本にとっては憂慮すべき危険な事態を招くことになる。これに対してアメリカ政府副報道官は、「『現実的なアプローチ』は、アメリカや同盟国の安全を高めるため、北朝鮮との外交を模索するものだ。前提条件なしでいかなる場所でもいつでも会うという我々の提案に代わりはない」と述べたが、最近のアフガニスタンにおけるアメリカの対応を見ているとアメリカに対する信頼感が、少々薄らいでいる。

 ついては、来る24日にワシントンのホワイトハウスで日米豪印4カ国(クアッド)首脳会談が開催される予定である。クアッドは3月にオンライン形式で開催されたが、対面式の会談は初めてである。日本からは菅首相が出席予定であるが、その5日後に退任する首相が出席しても信頼感や説得力に欠けるのではないだろうか。アメリカがこの事実を知りながら、どうしてもう少し待って新首相を交えて首脳会談を開催出来ないのだろうか。出席する菅首相の判断もおかしいが、最近のアメリカも少々おかしい。

2021年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com