2559.2014年5月16日(金) 駒澤大学公開講座始まる。

 私にとって今年の駒澤大学マスコミ研究所公開講座は今日始まった。今日は2時限の講座があり、元読売新聞国際部の谷口一郎講師による「新聞の国際報道と日本」と、毎年受講している元日本テレビ政治部長・菱山郁郎講師の「現代日本政治と報道論」だった。偶々昨日行われた安倍首相の集団的自衛権容認の記者会見について、谷口講師はやや右寄りのようで、集団的自衛権を認めるという見解を語っていた。そのうえ、もし徴兵令が実施されるなら喜んでそれに応じるなどと話していたが、ちょっと講師が言うべきことではないように思う。仮に徴兵令が実施されても現在68歳の谷口講師にお呼びがかかることはないから、言えることだろう。

 読売出身の谷口講師がどうして安倍首相や自民党の憲法解釈の変更による集団的自衛権を認めるのか、いろいろ解説をしていたが、どうも納得できず、反対の弁を述べた。つまり現状のまま無防備だとエスカレートする中国が仮に尖閣列島に侵略したり、日本を攻撃した場合防げないので、備えをするべきというのが、持論のようだった。

 私はそれなら憲法解釈の変更ではなく堂々と憲法改正を正面突破すべきではないかと反論したが、谷口講師には最初から集団的自衛権ありきの考えを抱いているような印象を持った。来週以降の講座でも別の問題で議論がぶつかることがあり得るだろう。

 今日はお隣の韓国で貨客船が沈没してちょうど1カ月になった。今日現在死者が284名で、なお20名が行方不明である。韓国では国内に沈痛なムードが流れて、観光を始め産業界全体に沈滞の空気が漂っているようだ。

 先日トルコでも炭鉱が爆発し、ここでも今日までに283人の死亡か確認され120人以上が坑内に取り残されている。世界的に大きな事故が頻発している。こんな時に意図的に紛争を起こす必要はない。にも拘わらず、南シナ海上のベトナム船舶に対する中国船の攻撃がベトナム国内で反中国運動を引き起こし、デモ隊が中国系企業を襲い多くの死傷者を出している。当分中国とベトナムの争いは収束する見込みが立たない。それぞれ言い分があるが、公平に見て中国の狼藉が目に余る。アジアの国際的紛争には近年必ず中国が顔を出している。アジアの平和を乱しているのは、世界の大国を声高に叫んでいる中国ではないだろうか。

 さて、脱稿したノン・フィクション上梓の件で、発行社・㈱現代書館菊池社長とアポが取れた。来週月曜日に初めて具体的に発行へ向けた話し合いをすることになる。電話で話した限りでは、社長は営業、つまり販売売れ行きについて気にしているようなニュアンスが感じられたので、内容的には面白い筈だからあまり条件をつけずに発行して欲しいと言うつもりである。

2014年5月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com