5227.2021年9月3日(金) 菅首相、総裁選に出馬せず首相退任へ

 お昼のニュースで「菅総理、総裁選に不出馬」と報じられ驚いた。昨日までそんな素振りは全く見せず、今日の朝日朝刊トップに「菅首相、二階氏に出馬伝達」と書かれていた。それが夕刊では大きく反対の「菅首相、総裁選に出馬せず」となっている。前向きだった総裁選への出馬が、1夜にしてひっくり返ったのには、自民党の役員会で聞かされた党役員らも信じられないと語っている。特に、二階幹事長にとっては、菅首相から今期限りで幹事長から身を退くよう求められ幹事長職を明け渡すことまで表明していたが、お互いが辞めることになったのには、2人の間に何か覗い知れない原因があったのかも知れない。菅首相が総裁選に出ないことは、今月限りで首相を辞めることでもある。総裁選不出馬の理由として、首相自身は、コロナ対策と総裁選運動はとても両立出来ない。コロナ防止対策に専念したいので、総裁選へ出ないと語ったそうだが、それならどうして昨日まで出馬をほのめかしていたのか。それにしても1日にして考えが変わったのには、曰く言い難い伺い知れない理由があるのではないかと思う。これから政治家評論家諸氏のコメントを聞いて考えてみたい。

 菅総裁の総裁選不出馬によって、総裁選レースは複雑な各派閥の思惑で分からなくなりそうだ。現在立候補を表明している岸田前政調会長、高石前総務相、一旦は立候補を取り止めた下村政調会長の他にもチャンス到来と名乗りを上げる候補者がいることだろう。来る17日が告示だが、中クラスの群雄割拠の中で果たして誰が次の国政を担うことになるだろうか。これから当分の間メディアも騒がしいことだろう。

 ところで、アメリカ軍のアフガニスタンからの全面撤退完了で、アメリカの自己都合による行動がいろいろ問題を投じているが、利己的に駐留に伴う費用が過大化したことが撤収の最大の原因に上げられているようだ。

 アメリカ軍がアフガニスタンに駐留して以来20年間に費やした周辺国のテロ戦争として投資した費用が、8兆㌦(約880兆円)にのぼる。毎年膨らんでいる日本の今年度国家予算が106兆6千億円となったことを考えると、いかに巨額であるか見当がつく。とてもアメリカとて持ち堪えられないだろう。加えて7千余名の戦死者もいる。これらを考えるとアメリカ政府の胸中も理解出来ないことはないが、それなら最初からきれいごとを言わずにさっさと撤収計画を練るべきではないだろうか。アメリカも血を流して痛みを知ることになったわけである。

 さて、今日は3日前に前立腺診断に先立ったMRI検査の結果が分ったということで、泌尿科クリニックに出かけた。飯ケ谷医師から写真を見せてもらいながら説明を受けた。現状では、前立腺がんの可能性は数値的には25%程度だが、私の年齢や数値などを総合的に考えるとこのまま経過を見ることで良いのではないかということになった。近いうちに前立腺がんで死ぬことはないと冗談交じりに話されてホッとしたところである。取り敢えず、気になっていた健康案件は一応クリアしたことになる。6日に慶應病院で先月18日に受けた大腸のポリープ除去の説明を受けるだけである。

2021年9月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com