5226.2021年9月2日(木) デジタル庁発足と習近平思想の押しつけ

 昨日国の役所として鳴り物入りのデジタル庁が発足した。菅政権発足に際して、時代の要望に適った斬新な官庁の新設は大いに期待されていた。但し、IT担当国務大臣として平井卓也・初代デジタル庁大臣が、自身得意の分野であるせいか、自己意識過剰でやや口が軽く騒ぎ過ぎていた。発足前の役所としてはスキャンダルや人事選任の稚拙さが露呈され、荒波の中を航海へ乗り出すような雰囲気があった。№2のデジタル監には、石倉洋子・一橋大学名誉教授が就任することになったが、経営戦力やグローバル人材などが専門で現場の経験に乏しく周囲には心配の声もあり、本人もデジタル専門家ではないと言っている。大丈夫だろうか。

 いずれにせよ日本のデジタル化は、世界から周回遅れと言われ、そのレベルは上位の北欧諸国から大きく遅れて30位だという。これをデジタル化することによって今後国から自治体の末端まで情報を共有し、スムーズな情報伝達通信・提供が可能になれば、デジタル化は情報社会において大きな効果を上げることだろう。その奔りと言われ、健康保険証や運転免許証などを兼ねることが出来るようになるマイナンバーカードが、残念ながらまだ36%の普及率だという。現状は、とても満足出来るものではないが、1日も早い欧米並みのデジタル化社会が実現することを期待している。

 ところで中国では、新年度に合わせて習近平・国家主席の思想が盛り込まれた新しい教科書の使用が始まった。教育面にも習近平の個人崇拝と、国家管理思想の強制的押し付けが実施される。明らかに昨今の中国政府と独裁者・習近平主席の傲慢さが見られる。中国教育省は新年度から習主席の政治的イデオロギーを小学校から大学まで全国の教育カリキュラムに取り入れる方針のようだ。その意図するところは、小学校教師には若者の心に党と国、社会主義を愛する種を植え付ける狙いがあるようだが、習主席への個人崇拝と全体国家主義の押しつけに思えて仕方がない。

 新しい教科書には、習主席の言葉や笑顔の写真が掲載され、小学校の教科書には中国文明の功績、貧困削減、新型コロナウィルスとの闘いにおける共産党の役割が盛り込まれ、押しつけがましい習主席の愛国主義や義務に関する言葉を学ぶことになる。更にその普及と啓発を図ると同時に、学校教育の場で児童に過剰なプレッシャーを与えていたとして、小学校1,2年生に対しては筆記の宿題を与えることを禁止し、頻繁な試験を行うことに制限を課す。また、教育格差の是正を理由に学習塾を非営利化することを決めた。これによって私塾の経営が成り立たなくなる恐れが出てきた。習近平・国家主席を神格化した一帯一路国家教育である。些か背筋の寒くなるような空気感を覚える。

 さて、今日もクリニック巡りである。内科は定期的なもので、薬をいただきながら医師と健康管理について話した。その後3か月ぶりに眼科を訪れた。先月の人間ドック検査で右眼に白内障症状が見られると指摘されたことをお話しした。検査のうえで、確かにそれは見られるが、今すぐ手術するまでもないとのお話だった。ちょうど1年前に左眼を手術して視力が回復し喜んでいたところだったが、その時右眼はそれほど悪くはなく、少しずつ見づらくなった感じである。

 医師の話では、もう少し様子を見て医師ではなく私が手術を受けたいということであれば、そうしましょうということで、手術は当分見合わせ、改めて様子見をして手術を決めるということになった。

2021年9月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com