久しぶりと言うか、退職してからほとんど会っていなかった小田急電鉄学卒入社同期生と新宿の「ホテル・ハイアットリージェンシー東京」で落ち合った。今日のリユニオン・パーティについて該当者に連絡はしたが、返事は求めず、ロビーに所定時間に集合とだけ案内した。果たして何人来てくれるのかと多少気に掛かっていた。
同期入社員は13名だったが、先日亡くなった2人の他に先年すでに2人が彼岸へ行ってしまったので、9人が仲間である。そのうち2人は途中退社して1人は所在が分からない。もう一人、稼業の植木職を継ぐため中途退社した本橋氏は来てくれて、結局6人が集まった。1人は別用があったようだし、もう1人は九州にいるので条件が悪い。2月、3月と連続して同期生が亡くなり、我々も年齢的にみてそう元気にしていられる世代ではないが、その中で6/8もの仲間が同期生の誼で来てくれたのは、世話役として嬉しい。
できれば1年に1回ぐらい同じように会いたいものだと全員意見が一致した。
さて、今日裁判所で2つの大きな判決があった。ひとつは、大飯原発再稼働の差し止めを求めた福井地裁の判決である。裁判官は大飯で度々地震が起きているのに、安全の担保がないとして原告の訴えを認めた。関西電力は早速控訴するという。菅官房長官は、国としてコメントできないと言いながら、原子力規制委員会が安全と認めた原発の再稼働は進めると司法に挑戦するかのような発言をしていた。政府としてはこのままいかに反対意見があろうとも、原子力規制委員会のお墨付きさえ得られれば、危険な原発を稼働するとの考えを表明した。司法の結論を内閣が覆すという考えであり、これでは三権分立は絵空事となるではないか。
もうひとつの裁判は、厚木基地の騒音被害に対する周辺住民の訴えに対して自衛隊機夜間飛行差し止めの判決が横浜地裁であった。全国で初めての判決だ。ただ、米軍機の飛行禁止についてはわが国の法律ではその対象にはならないと米軍機の飛行差し止めはしなかった。
いずれも画期的な判決であるが、いずれも控訴して判決が覆される可能性がある。それにしても政府の行おうとする考えが、悉く否定されている。にも拘わらず、自分たちの思い通りやり通そうとする。国として国民の嫌がることを臆面もなく行おうとするのは、最早恐怖政治へ一歩踏み出しているのではないかと極めて気になる。