2565.2014年5月22日(木) 世界が少しずつ危険地帯に入っている。

 今日午前中国・新疆ウィグル自治区ウルムチで爆発があった。30名以上が亡くなり、100名が負傷した。またかという印象だ。先月30日に同じウルムチで習近平・国家主席が訪問直後に爆発があった。今回も昨日習主席が上海で開催中の「アジア信頼醸成措置会議」(CICA)で「他国の安全を犠牲にして自国の安全を図るべきではない」と、どこまで本気か分からない発言をし、テロを徹底的に抑え込むと話した。その直後のテロ?である。力で民主的な自治権を押さえつけようとする強勢に対する抵抗であることは間違いない。これからもこの種のテロ的事件は減ることはないだろう。

 今の中国が力を背景に非民主的なやり方で、弱者を痛めつけることを止めないなら、いずれ内外から手酷い反撃を食らうことになるだろう。まもなく天安門事件発生から四半世紀を迎える。中国政府はデモを警戒しているようだが、今のやり方では暴力、テロ、革命の芽を摘み取ることは難しいだろう。

 それにしても、ロシアのプーチン大統領が訪中し、習主席と会談してロシアと中国の安全保障について話し合ったが、残念ながら世界中の「嫌われ者国家」同士が手を取り合って慰めあっているような印象である。もう少し強面を止めて自己性善説、似非愛国者、強引な自己主張などを反省し、周辺諸国と友好ムードを醸成できれば、少しは好感度が上がると思う。

 中国国内で爆発事件が起きた今日、タイでも穏やかならぬ動きがあった。軍事クーデターの発生である。憲法の効力を一時停止すると発表した。今月7日インラック前首相が憲法裁判所から首相失格として、9名の閣僚とともに首相の座を去ってからタイでは無政府状態が続き、一昨日以来軍が仲介して政権派と反政権派の間で話し合いの場を設営していたが、両者の対立が解消せず、ついにしびれを切らした軍部が政権を乗っ取った。今後国民生活は大丈夫なのか、現地には日本企業が多いだけに気になるところだ。

 他にもシリアでは相変わらず内戦が活発化し、ウクライナ情勢も流動的で、この先どうなるか分からない。東シナ海、南シナ海も不穏な状況にある。段々危険な世の中になってくるような気がしてならない。

2014年5月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com