小田急山岳部の一員として仲間としばしば登山をやっていたのは結婚前のことだ。その後鉄道会社から旅行会社に出向したせいもあり、残念ながら彼らと登山する機会がなくなってしまった。
最近では懇親会のような会合に出席するだけだが、昔テントを背負って南北アルプスを縦走したり、厳しい寒さの中を幕営したことが懐かしく思い出されてくる。今日は定年になったOB会員を歓迎する会合が海老名の会社施設の中で開かれた。よく一緒に登り教えていただいた先輩たちが健康問題上出席できなかったのは少々寂しかった。今ではほとんどが仕事から離れ、時折パートを頼まれ手伝っている人もいるようだが、元気そうなので安心した。
昨日行われたウクライナ大統領選で、ポロジェンコ元外相が大差で対抗馬のチモシェンコ元大統領を破り当選した。親欧米派のポロジェンコ氏が大統領に選ばれたことにより、東部の親ロシア派は元々選挙を行わず、選挙結果に態度を硬化させ、その結果の受け入れを拒否している。アメリカ政府は選挙を実施したウクライナ政府を称賛し、ロシア政府も受け入れる意向を示した。
さて、先月18日に観た映画「ワレサ 連帯の男」の主役、ポーランドの連帯ワレサ議長を傷め続けたウォイチェフ・ヤルゼルスキ元大統領が昨日亡くなった。90歳だった。2006年に民主化弾圧の責任を問われて検察当局に訴追されたまま、晩年は不遇だった。いずれにせよ共産主義国家時代のポーランドを象徴する体制派と反体制派のご両所として世界中の耳目を集めた。時代は確実に過ぎ去っていく。
今夕の朝日に興味深い記事を発見した。古代ギリシャの叙事詩「イリアス」の舞台に出てくる都市をトルコのヒサルルックの丘で発見したとされるハインリッヒ・シュリーマンのトロイア史実発見説が怪しいとする主張である。中近東文化センター付属アナトリア考古学研究所長の考古学者・大村幸弘氏が疑問を投じたのだ。私自身15年前にトロイア遺跡を訪れ、現地でガイドの説明を聞き地形を確認して納得していたので、今更そんなことを言われてもちょっとすっきりしない。記事は大きなものではないが、これからどんな史実論争が行われるだろうか。拡大するのだろうか。興味と不安感がある。