5174.2021年7月12日(月) 緊急事態宣言下、アメリカで大谷翔平選手活躍

 新型コロナウィルスの影響は想像以上に大きい。東京オリンピックのほとんどの会場が無観客となったのも、コロナのせいである。東京都の新規感染者数は、今日連続23日間前週の同じ曜日を上回った。今日から4度目の緊急事態宣言が発出され、来月22日まで自粛要請が求められる。飲食店ではまた営業自粛を要請され、商売にならないと政府に不満をぶちまけている。

 一方、ヨーロッパではコロナどこ吹く風と言う感じで、ヨーロッパ・サッカー選手権決勝、イングランド対イタリア戦が昨日6万人の観客を迎えてロンドンで行われた。ほとんどのサポーターはマスクを着けずに試合に熱狂し、それはテレビ応援するイタリアでも同じだった。イギリスではやや収まりかけているとして19日から規制が緩和されるそうだが、それにしてもその熱狂と興奮ぶりはコロナが収まっていない中で、少々違和感を覚えるフィーバーぶりだった。結局試合は延長戦でも決着がつかず、PK戦の末イタリアが1968年以来53年ぶりの優勝を飾った。

 しかし、こんな熱狂ぶりを見せられると東京オリンピックの抑圧的な無観客スタンドが異質なものに見えて来る。

 このような鬱積する空気を破ったのは、アメリカから伝えられたメジャーリーガー・大谷翔平選手の投打に亘る二刀流の活躍である。ロスアンゼルス・エンジェルスの大谷選手は、今日4打数2安打を放って前半戦を終えた。活躍ぶりはアメリカでも大きな話題になっているという。打撃部門では、打率0.279、本塁打33本。70打点、12盗塁である。投手としての実績は、4勝1敗、防御率3.49である。加えて、大谷選手はプレイばかりでなく、思いやりや謙虚な性格などもメディアで称賛され、アメリカのスポーツ専門メディア「ESPN」による目覚ましい活躍を見せたスポーツ界選手を表彰する賞を、テニスの大坂なおみ選手とともに日本人として初めて受賞することになった。アメリカのメディアがその活躍を評価したのである。大したものである。

 二刀流の活躍が注目されるようになってから不世出のスター、ベーブ・ルースに比較されるようになった。ルースは投手として生涯94勝を挙げた。大谷投手はこれまで日米で46勝だから、まだ道半ばである。ぜひとも頑張ってもらいたい。

 大谷選手は明日ア・リーグを代表してホームラン競争に出場し、明後日はオールスター戦に初出場する。またびっくりするような活躍を期待したいと思う。

2021年7月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com