気候が不安定で全国的にもこれまでの常識を覆すような現象が起きている。昨日と今日の2日間日本列島は高気圧に覆われたことと、フェーン現象が起きたことにより全国的に暑かったが、不思議なのは北の大地、北海道が全国で最も暑かったことである。例えば、昨日は全国927観測地点のうち18地点で猛暑日を示す35℃以上だったが、そのうち17地点が北海道だった。音更町で37.8℃を記録したが、これは90年前の帯広市で観測された道内最高気温と並んだ。
ところが、今日は九州・四国方面が穏やかではなかった。朝から大雨が降っていた。宮崎県延岡市では今日までに例年の6月分に匹敵する雨量を記録した。明日にかけて四国から・近畿東海地方に激しい雨が降るようだ。
自然現象ばかりでなく、人間社会も国内外でおかしくなった。今日は天安門事件発生以来四半世紀が経過した。警戒厳重な中国国内では大きなテロ事件はなかった。反政府デモを徹底的に力で抑えつけようとの姿勢には変わりがない。しかし、共産党政権1党独裁体制、官僚の腐敗、言論弾圧に対して中国政府がいくら抑え込もうとしても野火の如く深く浸透した民主化グループとの抗争は所詮いたちごっこのようなもので、いつかは必ず独裁的非民主的政権が転覆することははっきりしている。どうしてこんな分かり切ったことが、中国共産党幹部には分からないのだろうか。
さて、今朝の朝日に面白い調査結果が紹介されていた。「子ども・若者白書」で日本の若者と外国の若者の意識の違いがはっきり表れている。日本の若者は自信も希望もないと比喩的に取り上げられている。
例えば、「自分自身に満足しているか?」との質問には、日本人はアンケートした外国人の中で最下位で僅か45%しかいない。他国はすべて70%を超えた。「将来に明るい希望を持っているか?」との問いには、日本人は61%で最低である。この他「自分に長所はあるか?」や、「40歳になった時幸せになっているか?」でも日本の若者は最下位である。日本の若者は自信喪失なのである。ところが、「自国のために役立つことをしたいか?」では、予想もできないことに日本の若者がトップだったとある。滅私奉公とは言わないが、国のために努める気概があることは、まだまだ捨てたものではないと捉えることもできるのではないだろうか。