5139.2021年6月7日(月) 100m日本新記録とゴルフ全米女子オープン優勝

 今日は家にいても蒸すような暑さだった。東京都内の最高気温は、今年最高の29.7℃の夏日というのだから堪らない。関東地方に今年はまだ梅雨シーズンのお触れが出ていない。その中で昨日と今日、日本スポーツ界で嬉しいニュースが2つあった。

 ひとつは、昨日陸上男子100mで山県亮太選手が日本人としては4人目の9秒台9.97秒の日本新記録で優勝し、オリンピック100m代表選手へ一歩進んだことである。山県選手は、リオ・オリンピックで陸上100mX4の第1走者として銀メダルを獲得した。この2年間は体調が芳しくなく、鳴かず飛ばずで好記録は残していなかった。しかし、セルフ・コントロールの方法を自分なりに掴んでいる山県は、自らのスケジュールをこなしてこの日のレースを期していた。結果としては、彼自身初めて10秒を突破した。

 もうひとつのホット・ニュースは、今朝アメリカから入って来た。ゴルフ全米女子オープンで19歳の笹生優花選手がプレーオフの末、同じく日本人選手の畑岡奈紗選手を破り初優勝の栄冠を手にした。19歳11か月の笹生選手は、これまでの韓国選手と並んで同オープン史上最年少優勝者である。彼女はオリンピックではフィリピン代表として出場すると知り、首を傾げた。ところが、母親がフィリピン人で現在父親と同じ日本と母親のフィリピンの2重国籍を持っているようだ。間もなく20歳になれば、どちらかの国籍を選択しなければならないが、フィリピン国籍を放棄して以降は純日本人として活動するという。

 先日男子全米マスターズ・ゴルフで松山英樹選手が優勝して、このところ日本選手の活躍が目立っている。海外ゴルフで日本人女子選手の優勝は、1977年の全米女子選手権の樋口久子選手、一昨年の全英女子オープンの渋野日向子選手に次ぎ、3人目である。ゴルフはプレイしないので、日ごろは関心がないが、それでもゴルフの本場アメリカのメジャーで優勝したのは大したものである。メデタシ!メデタシ!

 さて、若者がスマホに夢中になることが問題視されているが、同時に彼らはテレビにも熱中しているかと思いきや、テレビ視聴者としてはそのパーセンテージは大分下がってきているという。国民全体で1日に1回でもテレビを観る人の割合が、NHKの調査に依れば今や79%にまで下がっているらしい。中でも、16~19歳の若者のそれは、僅か47%だというから、2人にひとりは1日中まったくテレビを観ない若者がいるということになる。この傾向がCMスポンサーの減少につながり、各テレビ局の放送収入が減り、その矛先が番組制作費の削減となっている。各局とも経費の削減には頭を絞っているが、加えて新型コロナウィルスの影響がボディブローとなって効いているようだ。

 このようなコロナに対する緊急事態宣言下で広告収入の減収に頭を痛めた大手広告代理店の電通が、悪知恵を働かせて経済産業省と組んで統合型リゾート(IR)でサッカーくじの利権の他に、プロ野球や最近人気の出てきたバスケットボールなどを対象として賭けをオンラインで可能にするマーケットを作り、利権を独占しようと考えているようだ。コロナ禍で一頓挫しているIRだが、リゾートなんて言葉としてはきれいごとを並べているが、所詮賭博、ギャンブルでしかない。それを電通が始め、国がお手伝いしようというのだから、馬鹿げているというか、滑稽としか言いようがない。世間体を考えて、もう少し物事を真面目に考えてくれないものだろうか。

2021年6月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com