5090.2021年4月19日(月) 最近体調がやや勝れない。

 どうもこのところ体調があまり良くない。腰の痛みはなくなったが、膝の痛みは引き続き残って階段の上り下りに苦労している。特に困るのは膝に力が入らないため、椅子から立ち上がる時にすっと立てないことである。遅ればせながら医師の勧めで、筋トレを始めたがそう簡単には解決できるわけがない。いつになるのやら、元通り健康な膝になることを願いながらこのまま毎日膝の痛みと戦うことになるのかと思うと少々暗い気持ちになってくる。

 さて、新型コロナウィルスの感染拡大に世界が戦々恐々の有様で、日本では遅れているが、各国ではワクチン接種が順調に進んでいるという。ところが、このところ世界の感染者数が再び急増し、7日間平均で1日あたり70万人を超えている。これは過去最多である。この背景には、感染力の強い変異種があり、ワクチン接種が進んでいる国でも拡大が進み、各国で警戒を強めている。その中でも最も深刻なのがインドで、インド政府が昨日発表した1日あたりの感染者数は、約26万人となり過去最多である。フランスでも変異種による感染が拡大しているようで各国は対応に追われている。いつになったら明るい兆しが見えてくるのだろうか。

 ついては、コロナ禍に目が行っている間にも、世界では内戦や、民族間の、或いは宗教間の争いが止まない。政府軍と反政府軍との内戦に端を発したシリア内戦がクルド人問題も絡んで、地獄図絵を世界に晒して今も続けられている。多くの難民を産み出し、外部勢力が手を貸したこともあり、一向に解決のメドは立っていない。その中で「アラブの春」以来内戦の騒乱から10年目を迎える今年5月、シリアでは大統領選挙を行うと人民議会が発表した。我々の目から見ると不可解なのは、内戦の中心にいるバッシャール・アサド大統領の再選が確実だということである。あれだけシリア国内を戦乱のドン底に突き落とし、難民輸出国とも揶揄されるシリアの独裁者が、何故国民投票で安定した票を勝ち取れるのだろうか。どうもよく分からないものだ。国際社会の一部には、「今世紀最悪の人道危機」とまで皮肉られた混乱政治の張本人である。

 そこへロシアで来る21日刑務所に収監されている反政権活動家のアレクセイ・ナバリヌイ氏の解放を求める大規模な反政権デモを全国で行うと陣営が発表した。ナバリヌイ氏はハンガーストライキを実行していたせいか、大分健康面に不安があるようだ。プーチン専制君主国家のロシアで、反体制デモが行われること自体珍しいことである。はっきり公言してはいないが、プーチン大統領が2036年まで政権の座に居座り、独占的に国家権力を行使することは明々白々である。そのプーチン政権下でかくも集団デモが行われることは、プーチン体制にもそろそろ綻びが見えてきたということだろうか。言論の自由が民主主義国では当たり前の権利となった今日、言論封殺と自由抑圧によって国内を維持してきたプーチン体制への抗議デモがこの明後日いかなる舞台が現出するだろうか。

 ロシアと同じく言論の自由を弾圧している中国国内からは、天安門事件以来デモの1欠片も噂が聞かれないと思っていた。ところが、知人からいただいて現在通読している東北大学教授・阿南友亮著「中国はなぜ軍拡を続けるのか」が、今まであまり紹介されていない中国事情について、興味深いことを教えてくれる。中国にその芽がないことはないそうだ。阿南維茂・中国駐在大使の長男で中国に6年在住したので、内部から中国の痛いところを突いている。中国だっていくら扉に鍵をかけても、情報は流れるものであることは当然であることを知ることが出来る。これから読む同書の後半を楽しみにしている。

2021年4月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com