2634.2014年7月30日(水) 心配だった糖尿病は良くなりつつある。

 2カ月ぶりに国立東京医療センターで糖尿病の検査と経過の変化を診てもらった。うすうす数値は向上しているのではないかと期待していた通り、4月の初診以来3度目の検査で、執行猶予付きの自由解放という結果に相なった。今後は普段定期的に通っている森内科で時々検査をしてもらうことと、数値が良くなったように食事と適度の運動に気をつけるよう医師からアドバイスされた。

 では数値はどうなったかと言えば、血糖値は113で、ヘモグロビンHaA1cが6.2だった。特に、後者が3月に7.6にまで上がり、国立病院で検査を受ける羽目になったことを考えれば驚くほどの回復ぶりだ。まだ完全に回復したというわけではないが、2011年11月に6.1を記録して以来の低数値で、今後「6」以下に抑えるよう食事、運動面で気をつけていこうと思っている。明日は森内科に報告に、明後日には慶応病院で人間ドックを受診するので、この結果も慶應の医師に話したいと考えている。

 さて、今朝現代書館から拙著の表紙と帯のデザインをメールで送って来た。想像していなかったようなデザインであるが、「餅は餅屋」の格言通り、よく見ているとデザインには私らが考えつかないような発想とアピールが盛られている。段々気に入ってきて、直ぐに現代書館に素晴らしいデザインと高評価のサインを送ったところだ。

 昨日の本ブログに書いた中国の周永康・前政治局常務委員の追い落としについて、各日刊紙が大きくコメントを載せている。中国共産党のトップ層に座った要人には、その地位を去った後に仮に不正が見つかっても、これを追及しないという申し合わせのようなものがあったと聞く。それを敢えて破ってまでしても周氏を訴追するに至ったのは、あまりにも上層部の汚職が酷く、国民からの不満が大きく、それをそのまま放置しておけない事情があったようだ。周氏には1兆5千億円の不正蓄財があったという。習近平・国家主席としては、これによって国民の不満を晴らすことにはなるが、同時に上層部幹部から不満も抱えることになった。権力闘争の激しい党内部の一種の権力闘争である。

 しかし、一昨日新疆ウィグル地区で起きた暴動は、共産党政権の少数民族、新疆ウィグル族への差別と弾圧に対する反発であり、こんな圧政を続けていてはどこからも賛同を得られない。少数民族への弾圧がいずれ燎原の野火の如く広がり、内戦へと拡大の恐れなしとしない。中国へ「ジハード(聖戦)」の種火が灯ったら、いかに軍国主義中国だとしても、これを押さえつけることは容易ではあるまい。

 ところで、広島へ原爆投下した「エノラ・ゲイ」搭乗員の最後の人物が93歳で亡くなった。いままで随分聞かされてきた搭乗員たちの「原爆投下が戦争終結につながり、間違っていたとは思わない」「原爆は長い目で見て多くの命を救った」「戦争や原爆では、何も決着しない。個人的には原爆は存在すべきではないと考えている」などという発言は被爆国日本では評価されなかったが、それでも最後の発言は別にしてもそれらはそれなりに理解されている。

 今から30~40年前に厚生省戦没者遺骨収集事業に関わっていた頃、度々テニアン島へ渡ったが、小さなテニアン空港滑走路の端に原爆投下のため爆撃機がこの空港から広島へ飛び立ったと書かれた石碑が建っていた。これを見てこんな小さな島のジェット機が離着陸できない小さな飛行場から飛び立った爆撃機が、20世紀最大の災禍をもたらしたのかと感慨無量の思いに至ったものだ。あの時から日本でも多くの被爆者が亡くなられた。原発再稼働の動きを見ていると、原爆同様に時が経過すれば、その恐ろしさを知る人が段々いなくなり、実感として怖さを感じる人がいなくなって軽薄に反対から賛成へ向いていくのだ。

 今日政府は汚染ゴミ最終処分場候補地として、栃木県塩谷町の国有林を選んだとして環境省井上信治副大臣が塩谷町長に説明に向かったが、町長と町民の拒絶反応は激しくまったく結論は出なかった。政府側には川内原発の新基準クリアから再稼働へ向けた動きを加速させようとの気持ちがある。しかし、国民の原発反対の声は圧倒的である。それを無視するのは、やはり時間が経過して行くに連れ、原発の恐怖がマヒしているからではないか。感覚のマヒほど怖いものはない。

2014年7月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com