昨日栃木県塩谷町が、福島原発から排出された汚染ゴミ最終処分場候補地に指定されたことに対する町の反発と反対で、政府の思惑通り事態が収まるのか予断を許されない。福島原発事故発生に関して、当時の東京電力経営陣に責任がないと東京地検が彼らを不起訴処分としたことに対して、検察審査会は今日起訴相当だとする議決書を公表した。今後起訴するかどうかの判断は地検が決める。
この一件を見ていてもあまり派手には報じられないが、目に見えないところでじわじわ締め付けるような形で、原発後遺症が蔓延りつつあるように思える。現状では福島原発事故は全く収束されておらず、この先解決までどれだけの時間とエネルギーを必要とするのか見当もつかない。
今日も風力発電の展示会に顔を見せた、小泉純一郎元首相と細川護煕元首相がともに安倍政権の原子力政策を手厳しく批判していた。
どうして今の政治家はとことん議論を交わすことを避けようとするのか。自分の言動に自信がないことや、手抜きをしているとしか思えない。これだけ世間で再稼働に不安を感じている国民が多いのにも拘わらず、「原発稼働ありき」の空気の下で原子力規制委員会の新基準に合格さえすれば、安全と判断しているようだ。田中俊一・規制委員会委員長自身新基準に合格したからといっても、安全性を確実に担保するものではなく、絶対安全ということを確約しているわけではないと語っている。ところが、政府は安全が保障されたとの一方的な理解の下に、事態をどんどん進めているようだ。
いずれにしてもこと原発再稼働については、何もかも政府に拙速のそしりは免れない。
さて、明日人間ドック検査を受けるが、今晩のテレビ・ニュースで知ったが、日本人の寿命は年々延びているが、ついに男性の平均寿命が80歳台に乗った。男性が80.21歳、女性が86.61歳となった。コメンテーターが、60歳で定年を迎えた時どう老後を過ごすかという考え方から、定年を迎えてどう第二の人生を送るかという視点に立つべきであると言っていた。こういう考えも一考に値する。