4980.2020年12月30日(水) コロナ禍の影響が広範囲に

 いよいよ新型コロナウィルスに脅かされた2020年も押し迫って来た。相変わらずコロナ警報が叫ばれていて、どの交通機関も例年なら混雑する年末にも拘わらず、ガラガラのようだ。医療機関が崩壊状態に近い中で年末年始の医療機関の休止が懸念され、医療機関には一部で普段通り開院するところもある。年末になるといつも景気の好い声が聞かれるアメヤ横丁も例年に比べれば人出は半分だという。東京商工リサーチの集計値によると今年のコロナ関連倒産数は、843件でほぼすべてが中傷・零細企業である。大手企業にしても今年のボーナスは、ほとんど減額である。

 ところが、それほど良い筈がない経済市況にかなり明るい数字が表れている。昨日の日経平均株価は対前日比714円高の27,568円で、何と1990年以来30年ぶりの高値となった。27日にアメリカのトランプ大統領が追加経済対策を盛り込んだ法案に署名したことが評価されて、ダウ平均株価が最高値を更新した影響を受けたわけである。

 そして今日が東京株式市場にとっては今年最終日だった。今年の日経平均株価の最終値は昨日より123円下がったものの、それでも昨日の値上がり分が大きかったため、昨年と比べて3,700円余り値上がりし、27,444円となった。年末の株価としては1989年以来、31年ぶりの高値となったという。

 それにしてもコロナ感染者数は、一向に減少の傾向が見えない。国内でもこのところ重症者数は連日過去最多を記録している。世界では感染者の数が8千万人を超え、死者は180万人近くに達した。このまま行けば、間もなく感染者が1億人となる。そんな中でロシアの統計に疑念が生れている。ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によれば、昨日時点でロシアの感染者数は262万人、死者が5万4千人ということになっているが、ロシアのゴリコワ副首相の発表に依れば、コロナ感染者の死者は、18万人を超えることになる。公表数値の3倍を上回る。いつもながら不都合な事実を隠しがちのロシア政府は、正確な数字を発表すべきである。もしその通りだとすると現在世界でも7番目に多い死者数が、ブラジルに次いで3位に駆け上がることになる。

 コロナ禍を配慮して宮内庁は、毎年行っていた1月2日の新年一般参賀を中止するとを発表していたが、元旦に天皇が国民に向けてビデオ・メッセージを出すことになった。天皇も昨年天皇の座に就かれてからほとんど公式行事が行われず、心中は辛く複雑な思いがあることだろう。何とかワクチンの開発効果により、コロナが終息することを願うばかりである。

2020年12月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com