4978.2020年12月28日(月) コロナでバレる政治家の劣化現象

 立憲民主党の参議院幹事長である羽田雄一郎議員が、唐突に亡くなられた。突然のことでびっくりした。24日に熱があって体調が勝れず、昨日PCR検査を受ける予定だったそうだが、それを受けることもなく息を引き取った。まだ53歳の若さだった。死因はその後分かったことだが、やはり新型コロナウィルスによるものだった。国会議員の内コロナで亡くなられたのは羽田議員が初めてである。短い間だったが、民主党政権時代には国土交通大臣を務められたこともあった。

  羽田議員には1度しかお目にかからなかったが、お父上の羽田孜・元首相とは何度もお会いして、海外出張の折には渡航手続きのお世話をしたこともあった。元首相は国会議員になる前は、小田急バスに勤務していたこともあり、小田急グループを挙げて支援していた。元首相の父・武嗣郎氏と私たちのお仲人さんとは、新潟高校、東大時代同級生でもあった。

 翻って私自身も今日は、東京医療センターで白内障と静脈瘤の手術後の経過をチェックしてもらった。いずれも術後の経過は問題ないとのことで、白内障は3月に、静脈瘤は5月に最終チェックをすることになった。現時点ではまったく問題なく順調な経過と聞いてホッとしている。いずれも手術前に比べれば明らかに良くなっているので有難い。早めに手を打ち、フォローさえしっかりやれば、現代医学ではかなり健康面で原点回帰が可能ということである。それに大事だと思ったことは、お世話になった国立東京医療センターのスタッフ、手配と施設が良かったことも患者にとって安心感を与えてくれた。近くにこういう超一流の医療センターがあるということが、今のコロナの時代だからこそより恵まれていると言える。

 さて、そのコロナについて年末年始の過ごし方について菅首相は、自身8人で会食を行ったことに対して世間から批判されたこともあって、静かな年末年始を過ごして欲しいと要望した。だが、政治家というのは、他人にはいろいろ厳しいことを言いながら、自らには甘くそれを守らないものだ。

 自民党二階俊博幹事長が、菅首相ら8人による会食が非難されたことについて、「会食を目的にやっていない。意見交換を考えている。まったく無駄なことをしているわけではない」などと反論にもならない反論をしていたが、首相が5人以上の会食を控えて欲しいと言った矢先にこの二階氏の不遜な反論は常識を疑わざるを得ない。世間の常識というものがまったく分かっていないのだ。

 地方レベルでも政治家の言い訳付き会食は、派手に行われている。

 25日富山県選出自民党衆院議員の宮腰光寛・元北方担当相が、地元の漁業関係者約30人の懇親会に出席し、飲酒して転倒して病院に搬送された。選りによってこの日富山県は感染拡大警報を発出していた。この間の悪さはどうだろう。

 埼玉県では、18日自民党県会議員団約30人がホテルで会食を行った。これも埼玉県が15日からコロナ対応の特別措置法に基づき、会食や飲み会は4人以下とするよう県民に要請中である。決まりを作るのが政治家なら、それを壊すのも政治家という言葉がぴったりである。政治家の悪質なのは、問題点を突かれると素直に反省するよりも、「会食という認識は当たらない」などと世間では通らない屁理屈を言って開き直ることである。

 更に今日になって今月初飯泉嘉門・徳島県知事が、徳島市内のホテルで県議会議長、県議ら46人と会食をしていたことが判明した。知事は、感染対策を実施して行ったので問題はないと語ったようだが、そもそもそんな感覚がおかしい。こんな人物が、全国知事会会長を務めているようでは、知事の常識レベルが知れるというものである。

 これからも同じように次元の低い政治家が身勝手な掟破りをやって、素直に反省しないことがあちらこちらで見られることだろう。

2020年12月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com