でき上がった拙著を一昨日友人らに送ったが、日ごろお世話になっている小中陽太郎さんと、先日アポを取って今日ご自宅へお届けした。小中邸は、同じ世田谷区内にあり車で10分もかからない。実は、拙著出版の話は2月ごろは中々先へ進まないので、ついいらいらして小中さんにどうすべきか相談したところ、このままもう少し待ちなさいと適切なアドバイスをいただいた。事実事態が動いたのはその直後である。やはり小中さんはこの道に長いこと携わっておられるから出版の流れや業界事情に詳しい。
折角の出版であるので、拡販の努力をすべきであるとアドバイスをいただいた。
なお、NHK・OBでもある小中さんからこんな話も伺った。先日NHK・OBの有志らが保守的な言動で、加えて中立性が疑われる籾井勝人NHK会長を追放するための集会があり、その時参加者は籾井氏が会長ではOBとして恥ずかしいと嘆いて、会長辞職を求める署名が2000名を超えたという。籾井会長の存在は現役職員ばかりでなく、全NHK関係者にとってもゆるがせにはできないということではないだろうか。
公平に見て確かに籾井氏の言動は中立であるべき公共放送の最高責任者としては良識に欠けていると思う。籾井氏の元職が三井物産副社長というのもピンとこない。物産の要職にあった人なら、もう少し分別のある行動を取る人だと思っていたが、そうではなかった。NHKには他にも経営委員として、保守的発言の多い百田尚樹氏と長谷川三千子氏がおられる。どうしてこういう問題を引き起こすような人が、このような要職に就かれるようになったのだろうか。NHK自体の右傾化の兆候とNHKの姿勢が政府にすり寄っているからではないだろうか。
果たして1月に就任したばかりの籾井会長がこのままNHK会長を続けて行くことができるのだろうか。些か気になるところである。