4939.2020年11月19日(木) 小学生時代の懐かしい思い出

 よくもまぁそんなことを覚えているなぁと友人たちから呆れられる話がある。71年前の今日、当時のプロ野球東急フライヤーズの主砲大下弘選手が、甲子園の対太陽ロビンズ戦で1試合7打数7安打(うち3三塁打)の大記録を打ち立てたのだ。それは今以て破られていない。夏休みが終わり、千葉県鋸南町(当時勝山町)の勝山小学校から千葉市立幕張小(当時は幕張町立小)へ転校してまだ間もなかった。ちょうどその日近日上梓予定の拙著「八十冒険爺の言いたい放題」に推薦文を書いてもらった椎名誠さんの実兄で、同じように野球好きだった研二くんらと後楽園で巨人戦を観戦していた。試合途中で場内アナウンスが大下選手の活躍ぶりを伝えて、スタンドは湧きたった。

 当時はまだ5年生でその記録の偉大さが理解出来ずにぼ~っとしていたが、後になってその記録の偉大さを知らされた。翌20日に鎌倉へ学校で遠足に行ったこととセットにしてよく覚えている。この年昭和24年は、夏休み中に古橋広之進選手が日米対抗水泳大会の1500m自由形で、当時の世界最高記録18分19秒という大記録を樹立し日本中を歓喜させた。

 そして秋になって日本人として初めて湯川秀樹博士がノーベル物理学賞受賞というビッグニュースがあった。その時の賞金が2,500万円で、その直後に国鉄総武線船橋駅の大改装工事が行われ、その建築費用がノーベル賞の賞金と同額だった。ノーベル賞賞金と大きな駅の工事費が物質的に同じぐらいの価値があると知って、ノーベル賞ってすごいなぁと感心したことをよく覚えている。

 そして6年生になった翌年6月あの朝鮮戦争が始まり、授業の合間に担任の湯浅先生から戦争について随分話を聞かされた。先生は生徒を校外へ連れ出しては、自然の中で写生を教えたり、俳句を教えてくれた。また版画の彫り方を教えてくれ、それがその後独身生活最後まで毎年年賀状に版画を彫る習慣が身に着いた。また、当時詠んだ俳句「コスモスが 揺れて見つかる かくれんぼ」を褒められたことが嬉しかった、そのことがその後読書、作文など文学方面に関心を深めていった一因ではないかと考えている。当時のクラスメートの俳句で先生にも褒められ、今以て印象に残っている句がいくつかある。

 寒空に ジェット機ふたつ 飛んでいる    三代川〇〇くん

 ざくろもぐ 子どもらの背に 夕日かな    高橋繁くん

 わらたばの 並んだ道を 牛通る       小川禮子さん

 82歳にもなると懐古趣味が高じておセンチになる。明日20日は、当時鎌倉へ電車に乗って遠足に行った日であるが、今年は、右足の下肢静脈瘤のレーザー手術を受ける。楽しい遠足から手術になるとは、これも時の流れだろうか。

 さて、今日も気候温暖化傾向と新型コロナウィルスの話が尽きそうもない。昨日、一昨日と鹿児島の最高気温が25.5℃、26.5℃と近年にない高温だったが、今日は大阪で26.5℃と夏日となりびっくりするような高温だった。やはり地球環境がおかしくなっている。

 コロナ感染者は、東京では今日初めて500人の大台を超える534人を数え、2日連続で過去最多を更新した。その他大阪、愛知、神奈川でも過去最多を更新して、全国では昨日の最多を超えて2,263人となった。政府をはじめ、東京都はモニタリング会議の結果、警戒レベルを最高レベルに引き上げた。奇妙なことに「GO TO TRAVEL」を開始すると第2波がやって来た。そしてそれに除外されていた東京を認めるや第3波になって急速に感染が拡大している実態から、同プロジェクトの中止の声が出ているが、政府はそこまでは決めきれないようだ。

 しかし、これから冬に入ると感染者は増えるだろう。一層警戒しなければならない。本当にコロナの終わりは見えるのだろうか。

2020年11月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com