4938.2020年11月18日(水) コロナ感染者数過去最多と岡崎市長選挙の茶番

 今日も新型コロナウィルス旋風が吹き荒れている。今日全国の感染者は、2,202人となり、今月14日の1,735人を大きく上回って過去最多となった。東京も493人を数え、8月の472人を超えて過去最多となった。東京では監視ステージを最高レベルに引き上げることを検討するようだ。自粛が求められている中で、日本医師会長は「GO TO TRAVEL」が感染拡大のきっかけになったとのコメントを述べた。我々夫婦も3日前このコロナ感染拡大の時期に鑑み残念ながら京都旅行をキャンセルしたが、案外賢明だったのかも知れない。今後引き続き増え続けるようだとロックダウンなぞも検討することも考えなければならないと思う。

 さて、胡散臭い話があるものだ。ましてや政治の世界ならなおさらだ。今日午后のエンタメ番組を観ていて驚くような馬鹿げた話が報道された。実際にあった話だから呆れるではないか。

 それは愛知県岡崎市の話である。先月行われた市長選挙で3期目を目指した自民、公明、立憲、国民が推薦する現職の内田康宏市長に対して、新人候補の元衆議院議員・中根康浩氏が3万票の大差をつけ圧勝した。中根氏はこれという市民を納得させ、理解させる素晴らしい公約を掲げたわけではなかった。呆れるのは、市が整備を進めるコンベンション施設の建設を見送る代わりに、ひとり5万円の税金を返したいとコロナ禍での支援を訴えたのだ。中根新市長の大衆を唸らせるひとつの途方もない約束だった。

 新型コロナウィルス感染拡大の下に、政府からも特別定額給付金10万円が全国民に配布されたが、それを見習ったのだろうか。その費用はもちろん本人が負担するわけではなく、出所は市の金庫からである。実に193億円だというから驚きである。これは自分が資金を出すのではなく、市に出させる体のいい一種の買収工作に当たるのではないかと思う。岡崎市民はこの5万円を歓迎したのだろうか、新市長を選んだ。中根氏は見事当選したわけであるが、この資金源が問われることになった。それはそうだろう。こんな他人のふんどしで相撲を取るような怪しいやり方は、今まで聞いたことがない。

 全ての政党が支援して盤石だった内田市長サイドにとっては、とんでもない公約を訴えた新人候補者に一敗地に敗れたのは、この現ナマ作戦にやられたと考えざるを得ない。

 しかし、普段から資金不足に悩んでいる市にとって市民サービスを低下させると市議会で反対の声が上がり、今日市議会で賛否を問うた。市議会議員36人のうち、賛成票を投じたのは僅かに2人だけという惨敗で採決は否決された。この結果に対して、中根市長は、公約は実現できなかったが、公約は果たしたと的外れなことを言っているらしい。早くも新市長へのリコールの声が出ているそうだが、地方自治法では当選から1年間は解職されないそうだから、今後市議会における市長の立場は微妙なものになるだろう。それにしても現ナマをいただけるとなるとそちらになびくカネに弱い性格は、岡崎市民のみならず、信じたくはないが、日本人の生まれながらのものなのだろうか。

 今日も暖かい。全国各地の測候所で夏日を記録したところが、102か所もあるという。昨日は過去130年間11月17日に1度もなかった鹿児島の25.5℃という夏日は、今日になっても更に上昇して26.5℃だった。11月下旬に入ろうとしているのにこの全国的夏日は、いくらトランプ大統領が異を唱えようともやはり気候温暖化の影響によるものだろう。

2020年11月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com