昨日の広島市内の土砂災害は今日になってその爪痕を見ると散々な有様である。だが、重機も入らない狭い道路では、土砂を取り除くこともできず、人海作戦で少しずつ障害物を取り除いているが、今晩にも再び大雨注意報が出されている。被災者にとっては踏んだり蹴ったりである。
消防隊員の中に犠牲者を生んだが、その後犠牲者は39名に増え、行方不明者も今日現在で43名もいて、泥だらけの中で二次災害の危険も増している。
テレビ画面で現地の状況を観ると、広島市中心部から北東へ延びて山裾に沿い新しい住宅が密集して建っている。そこへ山から濁流が流れ込んだようだ。これだけ大きな災害になった原因を識者がいろいろ述べているが、その中に周辺はほとんど花崗岩が風化した真砂土という柔らかい土壌だと伝えられた。かつて、シラス台地などと言われて崩れやすい土壌の危険性が指摘されたことがあるが、この真砂土も似たような土質らしい。
しかし、問題はこのような土地へ住宅を建設することであり、それを実行した建設会社とそれを認可した役所の判断に責任と誤りはなかっただろうか。
被災した住宅の中に県営アパート群があることを考えると、県は先陣を切って危険な住宅を建設していたと言える。行政が民間に先駆けて危ないことをやっているようでは、救われる命も救われない。住民の生命を第一に考える施策をもっと真剣に考えなくては、行政としての責任から逃げていると指弾されても仕方があるまい。
さて、拙著上梓の報告を兼ねて、今日は森喜朗事務所とミクロネシア大使館に拙著を持参して挨拶に伺った。森事務所では長谷川徹二秘書に11月の出版記念会への森元首相のご出席をお願いした。また、アポなしで訪れた大使館では、フリッツ大使が来客中であったが、ひょっこり顔を出されてお祝いを述べていただいた。大使にも森事務所と同じように出版記念会へのご出席をお願いした。いずれも拙著の完成を祝福していただき、出版記念会への出席も前向きの返事をいただいた。
ゼミの友人赤松さんから都内の何軒かの書店で拙著を買っていただいているとメールをもらった。有り難いことである。