4937.2020年11月17日(火) コロナ禍の中バッハIOC会長走り回る。

 一昨日国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長が来日した。新型コロナウィルスの影響下国際線航空路線がほとんど運航されていない中で、チャーター機でわざわざやって来たのは、やはり来夏の東京オリンピック開催に開催国の意気込みを探りたかったからではないかと想像する。早速昨日午前菅首相と会談し、午後には小池都知事と会い、開催実現へ向けた連携を確認した。今日もメイン・スタジアムの新国立競技場を見学した。

 かねがね菅首相は、東京オリンピック開催は人類がウィルスに打ち勝った証しとやや大げさな表現をしていたが、併せて東日本大震災から復興しつつある姿を世界に発信すると前向きな考えを述べていたが、東京大会をトンネルの先にある光にしたいと語っていたバッハ会長も菅首相の言を共有すると応じたようだ。現状のコロナ禍が来夏までに終息するかどうかは現時点では何とも言えない。2人の会談では、観客の参加を想定しているが、これもどこまで可能か現状では分からない。観客をどのくらい受け入れるのか、海外からの観客にどう対応するのかという点は、今後のコロナの状況による。

 バッハ会長としては、このまま開催中止となっては今後の順調なオリンピック開催にも影響が表れるのではないかと心配していた節がある。取り敢えず、日本側の熱意は受け止めてホッとしているようだ。もうひとつバッハ会長来日の目的に、大会開催を不安視するスポンサー企業に対する対策もあるようだ。

 問題は、コロナがいつ終息へ向かうかということである。来年予定されている冬季オリンピック北京大会開催である。現状のままだとすると例え、中国でコロナが下火になったとしてもアメリカをはじめ、ヨーロッパで流行しているコロナが収まる気配がないとするなら、開催見通しが立たない。更に気になるのは、アメリカの出方である。

 実は、大統領選の勝利を確実視されているバイデン前副大統領が、アメリカ人選手がコロナ禍の中で東京大会に参加することをどう思っているかを大分気にしているようだ。トラプ大統領と異なり、コロナ禍を気にしているバイデン氏が、仮にアメリカが参加に後ろ向きの場合、大会の放映権料など多額の経費負担を担うアメリカ・メディア界が手を引いたら採算的に大会は成立しない。この辺りが頭の痛いところのようだ。

 さて、次作品「八十冒険爺の言いたい放題」は最終段階に入っている。最終原稿のチェックをしているところだ。最後の詰めで、若干滞っているのは、出版社による新聞記事掲載の許諾と、歌の歌詞の著作権許可である。前作「南太平洋の剛腕投手」でも昔の「のらくろ」の掲載許可を得たが、この時は簡単だった。だが、今回はニューヨーク同時多発テロに関する朝日新聞・新聞週間特集号の記事に対する批判文を書いており、それ自体は問題ないが、書かれた朝日がそれをすんなりと認めないのではないかという懸念である。その新聞のコピーを掲載することに関してどうも朝日は反対のようだ。だが、これは引用として掲載することは法的には問題ない筈なので、許可がなくても、返事が来なくても実行しようと考えている。

 今日は暖かかった。恒例の駒澤公園へのウォーキングは、夕方多少涼しくなってから出かけた。東京の最高気温は20.7℃だった。鹿児島では25.5℃の夏日で、これは過去130年間での最高気温だったという。

2020年11月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com