2662.2014年8月27日(水) その土地に漂う特有の匂い

 広島の土砂災害の被災地現場では被災者が土砂の押し寄せる前、大雨と独特の匂いがあったと述べていた。土砂が押し寄せたのはその直後だった。いわく言い難い匂いだったという。今夜のNHK「ニュースウォッチ9」で大越キャスターが現地を紹介した時にも、強い匂いがすると言っていた。

 日本人は、強い匂いというものはほとんど経験がなく、あまり知らない。普段から日本人は無色・透明・無臭を当然と考え、強烈な匂い、特に悪臭に対する拒絶感が強い。それは日本文化にもひとつの特徴として古来馴染んできたものである。だからひとたび外国、それも強烈な匂いの漂う地域に行くと鼻に突き刺さると感じることもあるようだ。

 海外旅行の講師を務めていて時折土地の空間の匂いについて話すことがある。受講者はあまりぴんと来ない。しかし、最近になって漸く、空間に漂う匂いというものに感じ入ってくれるようになった。今度の広島土砂災害でどれだけの人が周囲に漂う匂いに敏感になってくれるだろうか。

 さて、漸くパレスチナ停戦が合意した。難問を抱えたままイスラエルとハマスが、長期停戦に同意した。しかし、パレスチナ自治政府が停戦を宣言し、イスラエルもこれに同意したが、パレスチナ側からはガザ地区を支配している当事者のハマスの声が聞こえない。自治政府の代表としてアッパス議長がステートメントを発表したのだ。大きな課題も積み残したままで、長期停戦へ踏み切ったのはあまりにも小さな地域で大きな被害が出たためである。ハマス抜きでは残り火のようなものは間違いなくあるだろう。同意したイスラエル側にもガザからのロケット弾攻撃が止まらず、作戦を完了することができないネタニヤフ政権への不満が燻っているという。

 長期停戦とは言うが、果たして長期間戦闘は止むだろうか。そして、それが永久に戦火が止むことになるだろうか。

 今朝の朝日新聞一面に22日、及び24日の毎日と同じ広告が掲載されていた。出版社も大分熱心に販促活動をやってくれている。私も何とか書店での拙著の陳列を、入口周辺の平積みにしてもらえるよう行動を起こした。いずれ詳しく書き込むつもりだ。

2014年8月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com