4902.2020年10月13日(火) 無益な国会議員が多過ぎる。削減しては?

 闇に紛れて騙し合いのような言動が多い政界には、今更ながら呆れ果てているが、利己的な行動と欲が絡まった政治家の動きには不快感が止めどもない。欲得で国民を騙しながら金儲けを企むかのような彼らの行為は、安倍前首相時代から加速している。誰が見ても私利私欲により国の資産を恣にして森友学園、加計学園、櫻を見る会問題などは、世間から厳しく追及されながら真面に説明責任を果たすこともなく、逃げ切ってしまう。この手のやり方を踏襲した菅首相も考え方としては、同じように国民を舐め切ったような言動を行っている。

 今問題となっている日本学術会議の推薦会員拒否問題などは、私利私欲まではないにしても拒否の理由が分からず当然説明すべき疑問にも応えようとしない。「学問の自由に政治の介入」と言われて屁理屈を言って逃げ周り時間切れを待つ姿勢には、前任者安倍前首相と同じ路線を辿っていることがはっきり分る。

 それにしても政治家というのは、どうして言うことと行うことが一致しないのだろうか。1人だけでは行動出来ずに、徒党を組むように派閥に入って団体で行動する。まるで暴力団と変わらない。最近の菅政権誕生に貢献して力を発揮したのは、二階俊博・自民党幹事長である。今では菅首相の恩返しもあって自民党内で大きな権力を揮っている。来年予定される衆議院選挙で派閥の力を示さんと、党公認争いで党内に争いを仕掛けている有様であり、これが党内をまとめる幹事長の仕業かと思われる行動である。

 今では自民党内は上から下までどの派閥に所属するかによって、力を発揮出来るかが決まったようなものである。それがモラルや責任感まで奪い取ってしまった。

 つい最近まで話題となっていた河井克之・前法相、案里参議院議員夫妻の買収による公職選挙法違反に伴う逮捕は、世間から厳しい非難に晒され、収監されていながら、相変わらず国会議員として禄を食んでいる。つまり与えられた仕事をしないで高額給与をもらっているのである。裁判で判決は下されてはいないものの、明らかに法に触れる良からぬことをやって業務に手つかずの状態で国から報酬をいただくことに対して、何らの恥も良心の呵責も反省もない。これは、昨日東京地裁で、収賄罪で起訴されながら否認し初公判の日程も決まらない、被告の元IR担当内閣府副大臣・秋元司衆議院議員についても言える。関係者はほとんど自白しているにも拘らず、本人は収賄の事実を認めようとせず、厚い面の皮を益々厚くしている。これら常識的に見ても疑わしい行動によって国会議員の職を全うできない人物をなぜ自民党は離党勧告、議員辞職を促すことも出来ず、苦しい国家財政から給料を払い続けさせているのだろうか。

 加えて国会議員に選ばれながら、任期中ほとんど国会で発言せず、国会で質問を1度もしないで議員立法法提案も質問主意書の提出も1度もない「オールゼロ議員」が何人もいる。

 2016年時点で日本より人口の多いアメリカですら国会議員は535人で、日本の国会議員717人より遥かに少ない。国民百万人に対してアメリカでは1.66人しか国会議員はいない。ところが、日本では5.66人もいる。日本人国会議員数の多さは、世界193カ国中第6位である。そろそろ現状の国会議員数は、適正なのかどうか。多過ぎるのなら議員数を削ったらどうか。最も一部には、あまり議員数を減らすとすべて官僚にやりこまれてしまうとの心配もあるようだが、それは別の問題として考えるべきであろう。ともかく現状の国会議員数をもう少し減らし、国民がもっと監視すれば、もう少しまともな国会議員が選出され、国会も良識ある運営が行われるのではないだろうか。

2020年10月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com