2673.2014年9月7日(日) 墓穴を掘る恐れのある言論封殺

 滅多に読まない東京新聞だが、今日の朝刊に、月刊「創」篠田博之編集長が「話題の発掘」というコラムを書き昨今の朝日の狼狽と無節操ぶりを批判している。特に先週から今週にかけて、「週刊文春」と「週刊新潮」誌が徹底して批判している。その号の両誌があまりに辛辣な朝日攻撃に、朝日も頭に来て両誌の朝日広告掲載を拒否する意趣返しとなった。篠田氏の発掘された話題「ためらいなき朝日たたき」の見方は鋭い。朝日の従軍慰安婦の間違った、虚偽の記事が今日の韓国の従軍慰安婦問題追及の原点となっているとのメディアの声は強いが、週刊誌などが朝日を「国賊」「売国奴」呼ばわりすることは、かつて国家の方針に従わない言論を封殺するのに使われた言葉であると指摘している。実際最近、やれ「国賊」だ、やれ「売国奴」との強圧的な言葉が、メディアで平気で使われている。

 偶々東京新聞を求めて読んだのは、一面に拙著「南太平洋の剛腕投手」の広告掲載があったからだ。コンビニか、駅売店で買い求めるつもりだったが、すっかり失念し外で夕食中に思い出した。普通なら夜7時過ぎに朝刊は置いていないが、幸い今日は日曜日だったために、夕刊は休刊で辛うじて朝の新聞が駅売店で販売されていたわけである。

 本来なら「創」編集長の見方は目に止まらなかった筈である。東京新聞に広告が掲載されると知らされたが、それも買い損なった。普通ならそれまでだった。だが、今日が日曜日だった幸運によりまだ売れ残っていた。そこにこの「言論封殺の拡大を懸念」する小論が載っていた。

 ここには、攻めには守りが大切だとの教えがある。

2014年9月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com