4873.2020年9月14日(月) 新自民党総裁に菅義偉官房長官

 このところ注目されていた次の総理大臣を決める自民党総裁選が、今日午后行われた。国会議員票と都道府県に割り当てられた地方票を合わせた534票で争われ、戦前の予想通り菅義偉・官房長官が7割を超える377票を獲得して圧勝した。2位は89票の岸田文雄・政調会長、3位は68票の石破茂・元幹事長だった。この結果明後日開かれる臨時国会で菅義偉官房長官が、首班指名選挙で総理大臣に推されることが確実になった。今回の総裁選は、一昔前と同じ各派閥の談合により、すでに菅氏の推薦が決まったようなものだった。事前に派閥を取り込んだ菅氏が、安倍政権の踏襲を明言して現状維持を望む自民党議員票を獲得した。

 意外だったのは、議員の間では支持者が少ないと言われながらも地方で強いと言われていた石破氏がここでも菅氏に引き離されて、結局岸田氏の後塵をも拝する結果となったことである。1年後の来年9月に新総裁の残り任期が終了するが、次の総裁選で出番を失われたかのような石破氏の敗退だった。

 専門家の判断と評価を知りたいが、今回4度目の出馬だった3位の石破氏は、今回3位になったことからも来年の総裁選には出にくいのではないかと見られている。ここにも菅票の一部を派閥の戦略によって岸田票へ上積みして、戦いずらい石破氏を避け岸田氏を2位へ持ち上げたとの陰湿な菅支持派の噂がある。

 今日の夕刊には、トップ記事として早くも「菅新総裁 選出へ」と書かれ、菅氏のニコニコ顔の写真が掲載されていた。この時点ではまだ議員票が確定しておらず、あくまで推測であるが、これも国会議員票で有利のうえに地方選で圧勝したからこそできることだ。

 政治家の見方と一般国民の考えとは大分隔たりがあるようだ。早速新総裁は組閣人事に取り組むであろうが、大分派閥の領袖に世話になったので、彼らに忖度し閣僚のポストの配分に苦慮することだろう。

 いつもながら朝日夕刊「素粒子」欄の皮肉っぽいコメントが面白い。「問答無用=リーダーは聞く者を動かす言葉あってこそ。裏の根回しより表の議論で」「前例超越=行き詰まった安倍政権の継承だけでは行き詰まる。刷新をためらわずに」「負債一掃=欠かせないのが安倍政治の[負の遺産]の清算。首相交代の今こそ好機」「国民主義=庶民派が本物なら[国家より国民]で。[国民の知る権利]も忘れずに」という案配である。

 さて、先日の人間ドック受診の報告書に、腫瘍マーカー(PSA)が7.772と安全圏よりかなり数値が高いと報告された。一昨年の9.23に比較すれば幾分低下しているが、報告書にはやはり指摘されて、かかりつけの医師に相談するようアドバイスされた。これはこの数年恒例であるが、今日泌尿器科の専門医である「いいがやクリニック」に出かけて飯ケ谷先生に診てもらったところ心配には及ばないと言われた。取り敢えず、今年はこれで人間ドック関係は一先ず終わりだ。

2020年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com