昨日開かれた朝日新聞社の木村伊量社長の謝罪記者会見の内容がほとんどの新聞に掲載されている。当然とは言いながら当事者である朝日朝刊はトップ頁から5頁まで全面謝罪記事である。他社もかなりのスペースを使って謝罪を含む事実関係を伝えている。中でも日ごろから朝日と対極に立つ産経はこの際とばかり、「国益損ねた朝日、反省なし」と徹底的に朝日を非難している。安倍首相を始めとして、一般的に朝日の従軍慰安婦報道記事が韓国を始め国際社会で、戦時中の日本軍による慰安婦狩りが日本と日本人の尊厳や国益を大きく損ねたと理解している。一旦国際社会で受け入れられた誤報を今後どのような形で訂正していくのか、容易なことではないが、身から出た錆の朝日の対応を聞きたいものである。
それにしてもどうして朝日は誤った情報を読者に伝えようとしたのだろうか。間違いだと分かっていれば、そんな軽率なことができるわけがない。そこには、間違いを間違いではなく、正しいものと受け止める何らかの力が加わったのか、チェック機能が働かなかったのか、第三者委員会で検証すると言うが、一日も早くすっきりさせるために、誰もが納得できる報告を求めたい。
さて、拙著について小中陽太郎さんが「出版ニュース」に書評を書いておられると伺っていたが、昨日現代書館より最近の同誌を読んで喜んでいるとのメールを受け取った。その雑誌を今日「出版ニュース」社清田社長から送っていただいた。
小中さんのような内外に評価の高い評論家から拙著について好意的に書いていただいたことは、嬉しくもあり光栄でもある。一部に誤植はあるが、2頁に亘って全体として内容以上にお褒めいただいたと理解している。これで売れ行きに更に拍車がかかればなお嬉しい。