スコットランドがイギリスから独立しないことになり世界中がホッとしているようだ。一般的に国が独立するということは、とかくの抗争や困難な問題がつきまとうものだ。だが、スコットランドとイングランドの間には民族的にも、宗教的にも、或いは文化的にも多少の独自性があるとは言え基本的に大きな相違はない。破れたりとは言ってもスコットランドが失うものはほとんどない。キャメロン首相は自治権拡大を約束したし、ポンド通貨不使用の心配はなくなったし、独立してもEU加盟の難題が残されたので、却って当面独立問題を後世へ先送りして現時点で抱える課題解決へ向かって邁進できるのではないか。
そこで新たな国際問題として改めて急速に問題視されているのは、「イスラム国」の存在とその過激で好戦的なアピールである。国連安保理事会では、アメリカが「イスラム国」が支配するイラク北西部とシリア北東部に対して空爆を行う了解を得るための提案をしたが、ヨーロッパ、日本などは同意したが、アメリカからウクライナ問題で制裁を受けているロシアと元々対立していたイランがシリア政府の了解を得なければ、侵略行為に当たるとして反対して、埒が明かない。
さらに、もうひとつ厄介な問題は、未だに西アフリカのエボラ出血熱が2600人以上の死者を出していながら、解決どころか今の医療技術では打つ手がないとWHOが匙を投げていることである。シェラレオネでは、市民が8人もの医療従事者を殺す事態まで起きている。3日間外出禁止令などあまりに厳しい感染防止統制を誤解した市民が彼らを襲撃したようだ。こういう間接的なトラブルも心配の種である。
さて、今日嬉しい情報を得た。拙著「南太平洋の剛腕投手」が「日刊ゲンダイ」紙に書評を載せてくれたことである。すでに1週間も前の9月13日号に「日系ミクロネシア投手の波乱の人生」との見出しで、「~実業家としても大成したそのエネルギッシュで不屈の人生の軌跡を描く」と結んでくれている。このように書評で世間にPRしてくれると販促には効果的だ。早速2匹目のドジョウを狙って「秋田魁新報」論説委員・編集委員を務めているゼミの後輩に厚かましいお願いのメールを送ったところである。