先日同じJAPAN NOW観光情報協会会員で元朝日新聞経済部記者の阿部和義さんから、病院で定期検査のため11月の出版記念会に出席できないので、ランチをともにしながら話をしたいと親切な電話をいただいた。
お言葉に甘えて有楽町の電気ビル内の外国人特派員協会内レストランでご馳走になりながら、拙著についていろいろ感想や疑問に感じた点を聞かせてもらった。文章の表現方に対する疑問や、拙著では私自身が第4の主人公となっているが、三人称ではなく一人称で表記した方が良かったのではないかとの質問を受けた。だが、一人称だと制約があることや、すべての人に敬称をつけて表現する不自由さなどの点で難しいと伝えた。
それぞれの高校時代にお互いにラグビーをプレイしていたので、打てば響くように何となく意思疎通が早い。湘南高ラグビー部仲間の大島君の実弟が、阿部さんの東大ラグビー部の友人という関係もあるので、気軽に話し合えるという点がある。近々発行される阿部さんの所属する業界紙に、阿部さんは私の人物像を書いたと言っていたが、果たしてどんな書き方をされたのか興味がある。
帰ってから受信メールを見てみたら、現代書館から拙著「南太平洋の剛腕投手」に関する書評が明日発行の「週刊読書人」に掲載されるとメッセージが伝えられ、最終原稿が添付されていた。
全五段も使ったかなりのスペースに大分好意的にシナリオと率直な感想を書いてくれている。先日佐々木信也さんにお会いした時、佐々木さんと親しい池井優・慶大名誉教授が拙著に興味を持たれ、どこかに書評を書きたいと仰っていたということを思い出した。早速佐々木さんに電話してみたが、佐々木さんは「週刊読書人」についてはご存じなかったが、喜んでいただいた。新聞は入手して佐々木さんへも郵送すると約束したところだ。
アメリカ大リーグ野球通の池井教授による大変お褒めの言葉がちりばめられた書評では、「~謎に包まれた部分も多いが、著者は関係者へのインタビューなどを通じて、日系ミクロネシアの生んだ元プロ野球選手激動の人生を描いた。こうして、ノンフィクションの傑作が生まれた」と結んでくれている。有り難い言葉で、すっかり有頂天となり好い気分である。
発行元に電話して、早速50部注文した。