4823.2020年7月26日(日) 孫娘がハンドボール奈良県優秀選手に

 久しぶりの朗報だった。奈良に住む高校3年生の孫娘が、今日奈良県高校ハンドボール協会から優秀選手に選ばれたと息子から連絡があった。今年春インターハイ、国体、修学旅行が中止と決まり少々落ち込んでいたようだったが、県の優秀選手に選ばれたことは日ごろの試合での活躍が評価され酬いられたということであり、祝福してあげたいと思う。母親も30年前に選ばれたということもあり、母娘揃って同じ栄誉に与ったことになる。離れているので普段あまり会うことはないが、嬉しいことである。

 さて、新型コロナウィルスの猛威は一向に衰えず、この勢いだと第2波がやってくるのではないかと恐れられている。今日も東京都内の新たな感染者は239人を数え、連続6日間200人を超え、100人以上の感染者に至っては連続18日を数えた。兵庫県では今日49人、熊本県は10人でこれまでの最多となった。何度も本ブログに書いたが、「GO TOトラベル」で、各地の観光地では一時の閑古鳥状態から息を吹き返したところもある。

 ヨーロッパでも再び感染者数が急増し出した。特にフランスとスペインが危ない。フランスでは、24日2日連続で千人を超える感染が確認された。5月上旬に外出禁止令解除後に200人以下になったが、今月に入って再び増加している。各地の歓楽街や海岸でマスクを着けずに密集して踊りまくっているとカステックス首相が気の緩みに警戒宣言している。スペインでもフランスと同じような事情である。

 日本では、この状態に対して小池都知事がしきりに都民に自粛を促しているが、政府が緊急事態宣言を発する状態ではないと言っているので、知事としても強制力の伴う宣言を発しようがない。政府は経済活動とコロナの収束を同時に進めていくことが国として成すべきことであると言っているが、その割に安倍首相は何の説得力あるコメントも公表していない。すでに1か月以上に亘って休会中の国会はもちろん、記者会見も行っていない。首相は菅官房長官と西村経済担当相が度々経緯を説明しているとして自身は直接国民に説明することから逃げている。

 ここへ来てこれまで経済活動とコロナ対策を同時に進めると言っていた政府の姿勢に対して、各方面から疑問の声が上がっている。経済活動とコロナ対策は別次元の話であるとの指摘もある。経済、及び医学の専門家が知見を政府に伝えて大いに参考にすべきであるが、それをどう結論としてまとめ決定するのかは、政治、つまり政治家の責任ではないかというご尤もな声である。

 この緊急時に何の意見も述べなかった麻生太郎財務相は、ごく最近開かれた自身の派閥会合でこういう間抜けなことを言っている。「今の憲法が緊急事態に対応できるのか。憲法改正に向けた議論もしっかり行っていくべきではないか」。コロナをダシに憲法改正へ話を進めようとしている。この発言は先日今の憲法は国民の権利を制限できないから、改憲して緊急事態条項を設ける必要があると語ったある閣僚の言葉に応えたものである。

 政治家というのは肝心なことを決められず、逃げた末に別のステージに話を変えて持論を述べる人間が多い。麻生大臣はその典型である。

 今日のテレビ番組を観ていて学生時代に経済学部学生として学んだ「経済」という言葉を懐かしく想い出した。それは田中優子・法政大総長が、経済というのは世を治め、民を救済するという意味の「経世済民」から生まれた言葉であり、政治家が経済発展とコロナ対策の難しい2兎を追うものと誤解しているが、そうではないと発言したことにすっきりした。学生時代に戻ったようだった。それにしても政治家というのは、何も知らず、何もしない人たちであるということを改めて納得させられた。

2020年7月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com