2706.2014年10月10日(金) 東京五輪開催から50年目の今日、ノーベル平和賞決定

 50年前の今日東京オリンピック開会式が行われた。生憎決算の直後でもあり経理マンにとっては繁忙期で、土曜日とは言え、その当時新米経理マンだった私は、連日残業させられていた。それでも時々応接室で同僚とテレビ観戦していた。前日は雨だったので、その日の快晴が清々しくやけに印象に残っている。そしてその2週間後マラソンでトップ集団が近づいて来るのをラジオで聞き、会社近くの甲州街道へ出て、アベベ選手や円谷選手が目の前を走り去っていく姿を見送った。あれから半世紀が過ぎ去ったかと思うと感慨深いものがある。

 2020年2度目のオリンピック開催を睨んで50年前を振り返るイベントが都内所縁の地で行われている。近くの駒澤オリンピック記念公園でも各種の催し物が行われているようで、NHKでも中継番組を流していた。公園内の高い記念塔は、話題のLEDによる五色の華やかなライトアップを演出していた。明日ウォーキングに行ってみようと思う。

 50年前のオリンピック関係者のコメントや記事もあちこちに見る。その中で日経紙夕刊に、1964年東京大会で金メダルを獲得したレスリングの吉田義勝氏の人生行路が紹介されていた。金メダルを一度は紛失したが、発見されたことでも話題になった選手である。吉田氏は父の勤務先・当時の明治乳業に入社して、父の部下だった時期もあり鵠沼のわが家に遊びにきたこともある。記事の中に吉田氏が営業上草むしりもやらされたと苦労話を述べていたが、ひょっとするとその草むしりとはわが家の庭の草むしりではなかったのかと想像した。

 さて、連日ノーベル賞受賞者の発表で何かと姦しい。今日は平和賞の発表である。一部には日本の「憲法9条を保持する日本国民」が期待されたが、受賞者は大方の予想通りパキスタンの17歳少女・マララ・ユスフザイさんと、もう一人インドの人権活動家カイラシュ・サティヤルティ氏だった。マララさんはノーベル賞受賞者史上最年少である。女性の教育を禁止しているイスラム教過激組織タリバーンに対して教育の権利を主張し、一昨年生死の境をさまよう酷い危害を加えられながらも、すべての子どもに教育の権利を訴えている。しっかりした少女で、昨年国連総会で行ったスピーチではその毅然とした態度とスピーチ内容に、これが16歳の少女かと見まごうばかりだった。近年平和賞はあまりぴんと来ない受賞が目立ったが、マララさんなら文句ない。

 もうひとりともに受賞したサティヤルティ氏は、「自動労働に反対するグローバルマーチ」を設立し、不当に就労させられている子どもたちを解放する運動を続けている。子どもの強制労働から彼らを救う活動を行ったということが受賞の対象になった。お二人とも平和賞の名に相応しい人たちだと思う。

2014年10月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com