駒澤オリンピック記念公園(通称:駒澤公園)へ行ってみたら、やはりオリンピック関連のイベントを賑やかにやっていた。明日まで2日間タレントやスポーツ選手を呼んでショー的なエンターテイメントを行っている。訪れた時には、すでに5時を過ぎていたので、ほとんど行事は終わっていたが、それでもステージ上でサッカーの釜本邦茂氏と4年前のワールドカップ日本代表チームのキャプテン・宮本恒靖氏、ウェイトリフティングの三宅義信・義行兄弟と義行氏の娘・宏実さんが子どもたちに語りかけ挨拶していた。会場周辺にはほのかなムードが流れて中々良いものだ。
昨日テレビで記念塔が5色の光を放っている夜景を観たが、今日はまだ薄暗かったせいもあって、夜景は見られなかった。しかし、空が暗くなるに従いカラー光線が光を増すことになるのだろう。競技場、屋内体育館、交通の利便性、周辺環境、これだけの立派な施設がありながら、なぜこの駒澤公園を2020年オリンピック会場として使用しないのか理解に苦しむ。しかも最近になって新施設は費用がかかり過ぎるとして規模を縮小するような話まで出ている。それでも依然駒澤を競技会場として使用しようという節約的な話は出て来ない。新施設建設には、意固地な利権屋がからんでいるのではないか。
さて、森記念財団のシンクタンク・都市戦略研究所が毎年まとめている「世界都市総合力ランキング」なるものがある。昨日の朝日、日経紙に掲載されていた。昨年までの上位5位と今年のそれは変わらず、ロンドン、ニューヨーク、パリに次いで東京の4位というのはまずまずと思っていたが、何とも意外だったのは、交通・アクセスの順位が世界40都市の中で東京が9位だということである。これが総合力の点で東京が今一つ伸びない原因となっている。現在東京の交通の利便性から言えば、世界のどの都市にも見劣りしないと思っている。言葉の点を除いても観光客・住民の目から見てもロンドンやニューヨークなどと比べても遜色ない、いや実際上位3都市の交通システムを利用した印象からみても、むしろ上回っていると思っている。
このアクセスというのは、どうも空港と主要駅周辺との利便性を判断の物差しと考えられているようだ。だが、都市の核となる人溜まり間の移動が便利でさえあれば、それこそが一番アクセスが良いと考えるのが一般的ではないだろうか。第一普段空港を利用しない人が多い地域では、これではあまり意味のない比較となるだろう。シンクタンクなるものが、どうも実態を捉えているとも思えないランキングをよくもまあ堂々と発表するものである。
今夕の新聞を見て驚いたのは、あのPL学園が野球部員の募集を停止するというニュースである。夏4度、春3度の甲子園優勝を誇り、近年の高校野球界に君臨した高校が随分簡単に部活を止めてしまうのものだとあっけにとられた。最終的に野球部廃止は決まったわけではなく、来年度は募集を止めるという。監督不在がひとつの理由だというが、PL辺りになれば自薦他薦を合せて、監督候補者がいない筈はないと思っている。だが、やはり宗教法人PL教団のお眼鏡に敵わないと野球部の監督になるのでも難しいようだ。更に最近の部員の暴行事件があって謹慎していた期間があった。これらが重なって教団として「検討中」との結論に達したようだ。
たかが、高校野球ではあるが、自前の立派なグランドや寄宿舎を持ち、桑田、清原らのスター選手を輩出した高校野球界の名門校だけにちょっと気になる。