今月下旬に2回、来月1回、12月に1回、年内に計4回の講義をお引き受けしている。世界遺産と拙著に関する講義なので、私も楽しみにしているところだが、思わぬ障害が見つかった。
講義で使用するパワー・ポイント用USBに取り込んである画像が意の如くならないのだ。PC上の画面に今まであったサインも無くなっている。加えてアニメーションがうまくできない。止むを得ず、以前PC教室に通っていた時の講師波田野先生にお願いして今日自宅まで出張してもらった。
本体のソフトWindowsXPを今年4月の期限切れを睨んで、昨年WindowsXPからWindows7に切り替えたせいであろうか、2,3日前から装置に不備が表れたことに気付いた。波田野講師によるとその通りで、ソフトをWindows7に対応できるようアップグレードしたソフトに変えるか、現状のソフトをWindows7で使えるよう自分で考えながら対応するしかない。
今年の講義用には、工夫して以前作成したスライドに手を加えることによって凌ぎたいと思っている。それにしてもコンピューター関連会社は、やることがせこいと思う。機種をどんどんグレードアップして、ソフトを対応できなくさせて新たなソフトを購入させようとの発想とビジネスモデルである。日本人の商人魂ではとても考えられない。やはりPC関連商品は、日本ビジネスとは違うなとつくづく感じている。
さて、今日小中陽太郎氏からメールで添付資料を送ってこられた。小中さんがいま取りかかったゾルゲ事件のプロローグとシンポジウムのレジュメである。特に、尾崎秀実の実弟秀樹から聞いた話を生々しく書いておられる。ゾルゲと尾崎秀実が処刑されて今年はちょうど70年になる。来月8日には関連のシンポジウムが開かれ、小中さんもパネリストのひとりとして名を連ねておられる。小中さんの添付には、ゾルゲの同志ヴケリッチ氏の遺児山崎洋さんと私との友人関係についても触れている。ゾルゲ事件は奥が深い。関係者に友人がいるのも私が興味を惹かれる理由だ。8日のシンポジウム前には、2日後拙著出版記念会に出席してくれる山崎さんを交えて小中さんとランチをともにすることにしている。小中さんがどんな本をお書きになるのか、密かに楽しみにしている。