2711.2014年10月15日(水) 怖いエボラ出血熱と「イスラム国」

 西アフリカで流行しているエボラ出血熱の感染が拡大してWHOを始めとして国際社会が効果的な手を打てないでいる。今では拡大のスピードが10倍速になり、今年中には世界で10万人が発症するのではないかと懸念されている。何と言っても的確な対症療法が見つからないのが、もどかしいし、現状では効く薬もないというのが救われないところだ。空気感染はしないというので、きちんとした防疫体制で何とか活路を開いてほしいものである。

 今日のニュースで驚愕させられたのは、今話題の「イスラム国」が「奴隷制度」を復活させるという倒錯的な強行命令を発令したことである。「イスラム国」自体が国家として国際社会から認知されたわけでもないし、国の中にきちんとした国家体制や法制度があるわけでもなく、外交権もなく住民を統治できるほどのしっかりしたベースもなく、暴力集団が巨大化したものとあまり変わるものでもない。そこに奴隷制度が布かれ、上部組織が戦闘隊員に女性や子どもを奴隷として供与し、人身売買を行っているというから前時代的であると批判する前に、こういう非人道的な行為がイスラム教では本当に当たり前のこととして受け入れられているのか問うてみたい。他のメディア報道によれば、「イスラム国」は最近めっきり力が衰えたタリバーンをも支配下に納めたという。よくもまぁ近代民主主義国家の時代にかくも乱暴な、人を人とも思わない掟のようなものがまかり通るものである。唖然とするしかない。

2014年10月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com