4759.2020年5月23日(土) 強まる中国の締め付け

 昨日国会に当たる全人代が開催された中国で、内外から不安視されていることが2つある。

 そのひとつは、香港に監視機関を設置しようとしていることであり、もうひとつは新型コロナウィルスの影響を受けて経済が落ち込み、今年度の成長目標を示せなかったことである。

 前者は、香港を中国本土と同じ政治・社会体制にして現在香港で実施されている「1国2制度」を有名無実化しようというものである。これは1997年に香港がイギリスから返還された時に中国とイギリス間で協定した取り決めの返還後50年間は「1国2制度」を遵守することに違反することになる。こうなると現在香港で保障されている人権や自由が中国並みに制限されることである。昨年香港で起きた民主化運動の動きを警戒した中国政府が、香港抑圧に強引に一歩踏み出す強圧的な行動に出ることになる。中国にとっては衛星圏内にある香港、及びコロナ対策で世界から高い評価を受けた台湾が中国側の意のままにならないことから、焦りを感じている面がある。

 後者については、成長目標を示せないことはかなり中国政府が大きな悩みを抱えていることである。その中で国防予算だけは大幅に伸びていることが気になる。対前年比6.6%(約19兆1千万円)も増額された。昨年発表した中国の国防白書上に、アメリカは軍事費を大幅に増加して世界の安定を損ねていると非難しながら、自ら恥じることなく同じことをやっている。それが中国らしいと言えば、実に最近の中国らしいところだ。

 香港や台湾で民主化を妨害するようなことは絶対止めて欲しいものである。

 さて、午後外出自粛の折にあって健康上の理由から毎日続けている駒澤公園へのウォーキングから帰って休んでいたところ、いつになく携帯電話が大きく鳴った。この数年親しくしている大学の後輩からである。

 話を聞いてびっくりした。御年77歳にして再婚するという。入籍手続きをするに当たって証人2人が必要だという。お相手も知っているインテリ女性で80歳前の姉さん女房である。3人で食事をしたことも、カフェで4時間も長話をしたこともあり何かとお互いに気の合う2人である。2人の証人の内、すでにひとりの著名な詩人の甥から快諾を得て、私に2人目の証人となってもらいたいという話だった。2人とも立派な家系の出で、良く存じ上げているので、二つ返事でお引き受けすることにした。緊急事態宣言中でもあるので、もうしばらく時間を置いてから、私も存じ上げている第1証人ともどもお会いしようということになった。めでたしめでたしである。

 それにしても喜寿にして再婚とは良く決断されたものである。残りの人生は、必ずしもそう長くはないかもしれないが、精々この幸せを末永く続けて欲しいものと祈っている。

2020年5月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com