4738.2020年5月2日(土) 中国でコロナ規制緩和

 ニュースウィーク紙によれば、新型コロナウィルスでより多くの人をウィルスに晒すことで集団免疫を獲得するというスウェーデンだけの「人体実験」に異変が生じている。他のヨーロッパ諸国のように封鎖措置を取らず、厳しい移動規制を敷いていない。全国的な移動規制や外出制限をしないという独自路線を貫いて、ストックホルム市内のカフェ客の利用は一見したところ普段通りで、その緩い対策は世界的にも論議を呼んできた。

 ところが、これが凶と出たのか、スウェーデンの感染者の死亡率は12%超で、アメリカの5.8%、中国の5.5%に比べて2倍超で、同じ北欧のノルウェー2.6%、フィンランド4.2%、デンマーク4.9%に比べても3倍も高い。今では逆に「人体実験」が批判の対象となっている。

 一方、中国ではコロナウィルス対策を緩めだした。メーデーから始まった大型連休のせいで北京などでは閉鎖されていた観光スポットも再開され、故宮博物院や万里の長城などへ多くの観光客が押し寄せた。経済が落ち込んだことを懸念した政府が規制を緩和したようだ。ただ、経済回復を急ぐあまり感染再拡大が懸念されている。

 折も折、アメリカのトランプ大統領が今回のコロナ騒ぎは中国に責任があり、報復として賠償請求を示唆した。もちろん中国外務省は、感染は天災で中国もウィルスの被害者で、それに対してアメリカの賠償請求は馬鹿げていると歯牙にもかけない。

 日本の経済界では、昨日の本ブログにも取り上げたように航空業界が軒並み赤字であるが、JR各社もこのゴールデンウィークにも拘らず、軒並み新幹線乗車率が10%を下回っている。また、百貨店はほとんど休業しているが、その影響もあり4月の売上高は対前年同月比で7~8割減だそうである。

 アメリカで開発中の治療薬レムデシビルについてアメリカ食品医薬品局(FDA)は、緊急時の使用許可をだした。これを受けて厚労省は特例承認により政令改正を行い新型コロナウィルスに対処する予定である。これが実現すれば少しは良い方向へ向かうだろうか。それにしてもいつになったらこのコロナウィルスは収束するのだろうか。

2020年5月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com